こんにちは、土木公務員ブロガーのカミノです。
どこもかしこも人材不足ですね〜。土木公務員も不足しています。
土木公務員の魅力を発信するべき!と言っておきながら私自身が土木公務員のアピールポイントを伝える記事を書いていないことに気がついたので今更ながら書かせていただきます。
私は市役所の公務員なので、「市役所で働く公務員」の魅力を整理して、そのあとに「土木公務員」の魅力をご紹介しましょう。
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ここでいう土木公務員とは、技術職(土木職)のことであり、土木系の職場で働く事務職さんは厳密には含まれていません。
市役所で働く公務員の魅力とは?
まずは、簡単に「公務員」の魅力をリストアップ
一般行政職の魅力ですね。最近は劣悪な職場環境やクレーム対応に耐えられずに体調を崩してしまう人も多いみたいで「安定はしてない!」と批判的な方もいますが、私はなんだかんだ言っても安定していると思います。
また、利益や効率を求めることが公共の福祉に繋がらないこともありますので、そのような利益至上主義のもとで働かなくていいこともメリットかなと思います。手を抜いても良いという意味ではありませんよ(;´・ω・)
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発注者なので、基本的に業者さんから失礼な対応をされたり命令口調で指示されて嫌な思いをすることは少ないと思います。
基礎自治体で働く魅力
次に、基礎自治体と呼ばれる「市役所」ならではの魅力ですね。
市役所(市町村)で働く魅力は「転勤がない」これが一番でしょ(*’ω’*) 引っ越しはライフプランを考えて主体的に決めることができます。県庁から市役所に転職してくる人もいます(いろいろな事情があると思いますが…。)
また、市の地理やお店、経済、制度、公共施設などに詳しくなれますね。事務職であれば税務や福祉の制度、行政への手続きに精通しますし、教育委員会なら学校に、公園課なら市が所管する全ての公園に詳しくなります。
居住する市町村=職場であれば実生活で役に立つかもしれませんね。
あとは「地域に入って仕事ができること」を魅力的に感じる方もいるかもしれませんが、まあそれは役所だろうが民間だろうが一緒かなと思います。
土木公務員として働く魅力とは?
さて、次は「土木公務員」の魅力をご紹介します。
私が肌で感じている土木公務員のアピールポイントです!
まちづくりの施策を決められる
計画部署であれば、全体の都市計画、交通計画、道路・河川計画や、詳細の施策を決めることができます。建設コンサルも計画立案を行いますが決定権があるのは発注者です。その詳細の部分では担当者なりの色を取り入れることもできるでしょう。
たとえ大きな都市政策とまではいかなくても、ただの公共工事であっても都市全域に影響のある「仕様」を決めることができますし、出来上がった物は生活圏の街並みに反映されますから、すごくやりがいがあると思いますよ。
私も入庁2~3年目から市全体への影響が大きい業務をいくつも経験してきました。
地図に残る仕事ができる
1つ前の魅力とも似てますが、関わる事業は規模が大きく「地図に残る仕事」もたくさんあります。某ゼネコンがそんなフレーズを使ってますが、やはりそれだけ達成感とやり甲斐を感じられます。
都市計画道路、再開発、区画整理、鉄軌道整備、公園整備、河川改修、……。
土木ならではの魅力でしょう。
幅広い分野で仕事ができる
事務職ほどではありませんが、技術職でも幅広い分野に異動することができます。(させられます)
マジで転職レベルで分野が変わります。せっかく専門知識がついたのにすぐに新しい部門に異動になり「また一から勉強しなきゃならない」という愚痴をよく聞きますが、私は飽き性なので嬉しいですし、周りの皆さんも意外と楽しんでいますよ(*゚∀゚*)
個人的には一つだけの専門分野を極めるより、幅広い知識を持ってる方が人間力が高いと思ってますし(*゚∀゚*)
ちなみに、市役所での土木職の配属先はこちらの記事で解説してます↓
調査、計画、設計、施工、保全すべてに関わることができる
公務員であれば、公共事業に計画立案から竣工後の維持管理・保全業務までずっと一貫して携わります。異動を挟みますが各プロセスを経験できるはずです。
計画・設計するためには施工や維持管理のことを知らないといけないし、逆に設計ノウハウがあれば適切に施工監理しやすくなるでしょう。
それができるのは全てに携わる人材だけ。これは土木公務員ならではの魅力と言えると思います(*’ω’*)
肉体労働をしなくても「私が作りました!」と言える
施工は受注者がやってくれますから私みたいに肉体労働が苦手な人でも「私が作りました」と言えます。まあ骨が折れる調整業務や工事監督したのは事実ですからね。
また、設計でも大部分の実務は建設コンサルに委託しますが、担当職員として「私が設計しました」と語ることができるのも魅力ですね( ゚Д゚) てゆーか結構設計に携わります。実務をやってみれば分かりますが、実施設計や施工がスムーズに進むために公務員が行う調整事務は非常に多く、それゆえに重要です。この記事のコメント欄のようにアンチ公務員もたくさんいますが実務を知ってる人ほど「職業に貴賎なし」ということを理解されています。お互いに重要な仕事なのです。
現場仕事(外勤)と事務所仕事(内勤)のバランスがいい
土木公務員はデスクワークがメインではありますが、よく外勤に行くことができます。ひたすら事務所に引き籠ってる部署のほうが少ないかもしれません。外勤が多すぎて書類の片づけが終わらないこともあるくらいです…(;´Д`)
地味に土木公務員の魅力だと思います。
国や都道府県庁よりも市区町村のほうが外勤は多そうですね。
作業服を着られる
技術職には作業服が支給されます。(支給されない自治体もあります)
作業服はラクですね。女性も作業服が断然ラクですよ。作業服が好きじゃなければ着なければいいだけですし。意外に事務職には無い魅力だと思います。
なぜか作業服を着てる事務職のおじさんもいます。
おわりに
真面目に土木公務員の魅力を考えてみました。悪い所には目をつむって良い所ばかりを書き並べたのでなかなか魅力的に映ったのでは?
私が感じているアピールポイント(n=1)ですが、学生の皆さん、転職をお考えの皆さんはぜひ参考にしてくださいね(*’ω’*)b
そして、公務員への就職お待ちしております!公務員試験についてはカテゴリー「公務員試験対策」をご覧ください!
土木公務員の闇についてはまた後日書きたいと思います!その一端はコメント欄で感じ取ってみてください。
では今日はこのあたりで。
またぬん(*’ω’*)ノ
コメント
受注者(コンサル、ゼネコン、職人の方々等)に失礼な記事だと思います。
役人の方々が、受注者に対して無理難題、上から目線である原因を理解しました。
こういった気持ちで発注し、監理されていたら、受注者の方は大変苦しいでしょう。
お金をもらう受注者といえ、発注者と平等な関係を築かないと素晴らしい社会インフラはできないと思います。
しがない技術者さん、
はっきり言ってそこまで怒るような内容を書いていないですよ。公務員の大変なところは隠して良いところだけ書いたので公務員はラクをしている!横柄だ!と先入観が爆発してませんか?
書いてないコト(私の仕事関係者への態度や感情)まで勝手に決めつけて深読みしすぎだと思います。
落ち着いてください。
拙い経験と乏しい知識ではありますが、公共工事に請負者として携わった経験から申し上げると、公共工事の、国民・県民・市民に対して成すべき「成果」は、発注者と請負者との「両輪」が同じ方向を向いて、互いに過不足なく進むことが絶対的な条件だと思います。一輪車ではないので、当然に「左」と「右」は異なる車輪。発注者である行政主体の担当課監督員は起案から設計積算、成果物近隣の、利害関係者や他行政との調整、施工に関する監理(工事関連書類のチェック・指導指摘、材料や工程や段階確認等のケツ持ち)、そして契約課、検査課への成果物の整合性への責任等々、多岐にわたる業務(大概数件掛け持ち)を、こなさなければならない。さらに変更があれば(特に土木関連は掘らなきゃわからんことが多い)契約金額に捕らわれ、かつ所内予算をも睨んで変更設計・変更契約をしなければならない。行政主体にも請負者にもサンドイッチとなる「立ち位置」だと思います。対して対をなす車輪である請負者は、成果物を構築する「現場現状・現況」に直接対峙し、その体と五感と培ってきた「経験」を用い、成果物をその手その足で構築する責任を負う。どちらが偉くてどちらが劣るではなく役割が違うに過ぎない。・・・ただ、「しがない技術者」さんの心情を汲むべきは、「体を張って現場現況と対峙しているんだ」という「誇り」や「意気」なのではないのかと、勝手解釈いたしました。
(株)拓建 代表清算人さん、
代表清算人さんの考えは勉強になります。
あくまで就活生や転職を考えている方へのメッセージとして、土木公務員の魅力だけをピックアップし、苦労や苦悩は削り落としてしまったことから、
受注者側からは一番悪い捉え方をすると「失礼」という解釈になってしまったのかなと思います。
役人から粗悪な対応されて不満に思っているアンチ公務員の方達へは、もはや発注者の本音として何を書いてもアウトな気がしているところです。
フォローいただけて助かりました。
役割が違うということは、互いの仕事がスムーズに捗るよう、互いに思いやる姿勢が必要で、それは量的に過不足が計れるものではなく、常に真っ直ぐ相手の方に向いているか、という事に尽きるのでは、と考えます。勿論、相手側の資質は様々で、だから尚更、相手の姿勢がどうであれ、横や後ろを向かず、真摯な態度で臨むべき、と思います。(自戒をふくめ。)(子育て、頑張りすぎずに頑張って下さい。)
主に公共工事の元請けとして仕事している設備屋です。
一通り読みましたが
「発注者なので、基本的に業者さんから失礼な対応をされたり命令口調で指示されて嫌な思いをすることは少ないと思います。」
「肉体労働をしなくても」
こういう事は思っていてもあまり書かない方が良いと思います。
あなたが企業の社員なら別ですが、我々が肉体労働をして必死に払った税金で生活しているんですよね。
表現には気をつけた方が良いと思います。
設備屋さん、
読み返しても失礼な内容ではないと思いました。
「発注者なので、基本的に業者さんから失礼な対応をされたり命令口調で指示されて嫌な思いをすることは少ないと思います。」
がダメというのはよく分かりません。発注者が不当に扱われることはあまり無いはずです。これは事実ですし、
運転免許試験みたいな「不正解。なぜなら、受注者も発注者から失礼な対応をされたり命令口調で指示されて嫌な思いをするべきではないから。」
みたいな深読み問答はやめてください。受注者は不当に扱われても良いなんてそんなことは一切書いていません。
肉体労働の話は、得意・苦手の話です。好きか嫌いかの話です。
業者さんと話していても現場が楽しいという人はいますし、職員でも現場作業が好きな人もいますが、
外で毎日肉体労働をするのが苦手であれば、内勤で土木事業に関わることができます。
室内で煎餅とお茶を啜って休んでいるわけではなく、しっかり仕事をしています。
それで達成感を得て何が不満なのでしょうか。
肉体労働をバカにしてるわけでもないし、そんな差別意識を持っていません。
存在しない差別意識を作り出し不快に感じるべきではありません。
もうひとつ、「税金で生活している」というフレーズはアンチ公務員がよく使うフレーズですね。
設備屋さんは公共工事の元請けされているとのことですが、公共工事は税金が資金源ですから、
設備屋さんの給料も税金ですね。税金で生活している者同士仲良くしましょう?
と言われたら「は?」と思うはずです。
なぜならおそらく設備屋さんは仕事に誇りを持ち、労働の対価として報酬を得ているからです。
それは私公務員も同じです。
公務員の中にも毎日辛い思いをして仕事をして給料を得ている人たちもたくさんいます。
お金は巡るものですから資金源が税金なのか、会社の利益なのかはちっぽけな事柄です。
どうか恩着せがましい言葉として「税金」を使うのはやめてください。
私はコンサルや施工会社の皆さんをバカにするつもりは一切なく感謝をしています。
表現の自由は守られるものですし、ちっぽけな批判で思想を変えるつもりもありません。
はじめまして。偶然このブログを拝見しました。さて、工学部4年の長女が、某政令指定都市から技術職として内定をもらいました。進路決定では民間か公務員、あるいは大学院への進学と悩んでいたようですが、決め手になったのは、このブログにもかかれているとおり「まちづくりの施策」に直接携われることでした。
公務員志望の学生は民間希望の学友が早々とゼネコンやコンサルの内定をもらう中、事務上級職ほどではないにせよコツコツと試験勉強を重ねる必要があります。モチベーション維持のためにも、もう少し早くこのブログを知り、娘に伝えたかったです。
親ばかさん、
娘さんの内定おめでとうございます。「まちづくりの施策」に主体的に関われるのは公務員の大きな魅力だと思います。現実は、そんなに良いイメージ通りのものではないですが、1つの理想といいますかやりたい事を持って入庁されるのは素晴らしい事です。辛いことも多い公務員界隈です、私のブログがお役に立てれば嬉しいです。