土木技師がどういう部署で働いているのかを紹介したいと思います。
今日はその他の部局編です。
はじめに
技術職(土木)として役所に採用された人はどういった部署に配属されるのでしょうか。
土木という分野は多岐に渡りますから多くの部署に土木技師が配属されています。
イメージ的に大きく分けると、都市部局・土木部局・その他の部局に分けられます。ほんとに大きく分けるとですよ(笑)
今日はその他の部局を見ていきます。
都市部局と土木部局についてはコチラからどうぞ↓
その他の部局ってなに??
先に謝ります!すみません! 私はその他の部局を経験したことないので詳しく語ることはできません。かんっぜんにイメージになります。(他もそうでしたが)
その他と言っても、一括りにしては申し訳ないくらい多くの部署があります。ほんとはそれぞれ別の部局です。一応、概要と、どんな部署があるかだけ紹介します。
その他の部局を列挙してみます。
上下水道局、農政局、緑政局、環境局、交通局、港湾空港局、危機管理室、教育委員会、動物園・植物園・水族館、技術監理部、東京事務所、出向…。
土木技師が在籍するのはこんなところでしょうか。もちろん名称はさまざまです。
自治体(県庁)によっては、リニア新幹線事務所、ダム事務所などもあると思います。
充実してた土木部局と比べても、さらに多岐に渡りますが、
ひとつずつ見ていきましょう。
上下水道局
水道局と下水道局に分かれていることもあります。
使用料をとっていますので、特に水道局は総務課、経理課、営業課、契約課、計画課、技術課、維持課、建設課、浄水課、水質課など、まるで会社を経営するような組織になっています。
外勤部署は、ガンガン工事を発注して新設管布設・老朽管補修・耐震化工事をおこなっています。土木技師もたくさん在籍しています。
2018年12月に水道法が改正され、水道事業を民営化しやすくなったことが話題になりました。海外では事例がありますが、日本で普及するのでしょうか。
今度調べて記事にしてみようと思います。
水道は公営じゃないと嫌ですよね。
農政局
土木技師がするのは、農用地や農業用水路、農道などの農業生産基盤の整備です。いわゆる農業土木といわれるものですが、まあ土木です。普通に道路や水路をつくります。農地の場合はちょっと特殊らしいです。
地味に土木技師はたくさん在籍しています。
漁港課とかもあって漁港整備をしたりするみたいですね。港湾課と扱いが違うようです。
緑政局
緑地・水源環境の保全、自然公園等の管理、保安林等の森林保全等森林計画、治山林道、林業普及指導などをおこないます。
小さい都市には無い、県ならではの部門です。
土木技師もいるかもしれません。
環境局
環境基本計画、大気環境保全、水質環境保全、一般廃棄物・産業廃棄物などのゴミ関係の仕事などをおこなっています。
土木技師もいますが、多くはありません。
交通局
ここも水道局と同じように一つの会社みたいな組織だったりします。
行政が運営している鉄道、地下鉄、バス、路面電車などを経営・管理している部門です。施設整備のために土木技師も少数ですが在籍しています。
港湾空港局
港湾は土木部局でも触れましたが、別の扱いにしたほうがよかったかも?
港湾・空港に関する部署にも土木技師は在籍しています。整備計画策定や工事発注をおこないます。
危機管理室
忘れてはいけないのがこの部署です。
危機管理計画、防災計画を策定する部署です。ハザードマップなども作成します。土木技師も在籍します。
気象警報発令すると土木部門は水防業務と呼ばれる24時間体制になりますが、それだけでなく、地震・台風などの災害にたいして全庁的な緊急体制も、総指揮を危機管理室がとっています。
24時間気を休められない部署かもしれません。
教育委員会
意外かもしれないこんなところにも土木技師はいます。
学校施設の修繕・改修をおこなう施設課には土木や建築の技師が在籍しています。
学校のまわりには教育委員会が所管の道路もあったりするんですよ。
建築班は忙しいようですが、土木班はどうなんでしょう。
動物園・植物園・水族館
行政が所有している施設であり土木構造物がある以上、土木技師はいます。
ちょこちょこした修繕をしているらしいです。
場合によっては、土木技師はいなくて他課に工事を依頼しているかもしれません。
配属されたらたぶん孤独だと思います。
技術監理部
都市部局の中にあったり、総務局や、財政局の中にあったり自治体によってさまざまです。
工事の検査をおこなう検査課に土木技師がいます。年配の方、もしくは再任用の技師が厳しくも温かい目で検査をおこなってくれます。
検査官は敵ではないので、仲良くしましょー。
東京事務所
主要都市には東京事務所という未開の地もあり、土木技師も転勤になる可能性があるみたいです。エリートの道です。
土木技師が東京に行って何をするんでしょう。
出向
毎年、数人は出向に行くと思います。
本省(国土交通省、霞が関)に出向に行く人もいれば、市→県や、他都市、警察に出向になる場合もあります。交流みたいな感じで2年おきくらいに人を入れ替えています。
近年は災害も多く、主要都市は被災地へ派遣に行くこともあるようです。その際は1~2年間、災害査定や工事発注をおこないます。
おわりに
とりあえず私が思いつく限りの代表的部署を挙げてみました。
これで土木技師の行き先は網羅できたのでは。
せっかく土木職として入庁したのなら多岐に渡る部署をできるだけ多く経験してみたくありませんか?
でも残念ながら片道切符と言われる部局も存在しています。入ったらずっと出てこれないのだとか…。
できるだけ自分に合った部署に配属になり、力を発揮したいですよね。
公務員志望の学生にも、組織一覧を見て勉強してもらえればと思います。参考になれば幸いです。
どこに異動希望出すか決めましたか?
では今日はこのあたりで失礼します。ありがとうございました。
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