こんにちは、土木公務員ブロガーのカミノです。
公務員への就職、転職で悩んでる方の1番気になるところ!それはズバリ、給料でしょう!
実は、公務員の給料表はすべて公開されているって知ってましたか?
ここでは地方公務員(市役所)の給料表について、詳しく解説してみたいと思います。
※2020年時点の横浜市の例を記載しています。ルールが変更されている可能性があります。給料はもう少し上がってると思います。
給料表とは?
給料表とは、「級」と「号給」からなる地方公務員の基本給を表にしたものです。国家公務員は号給ではなく「号棒」という言い方をしたりします。
基本給とは給料のことで、給与やボーナスなどの全ての計算の元となるものです。超大事ですね!!
関連記事:給料と給与の違い
給料表の調べ方
給料表はインターネットで公開されていますので、まずは調べ方を説明します。
自治体のウェブサイトから、「例規集」のページを探してください。例規とは自治体が定めている条例と規則のことですよ。
関連記事:公務員が守るべきルールの種類(市役所編)
横浜市を例にとってみます。(調べたい自治体でやってみてくださいね。)
↓こちらが横浜市のトップページ。
見たところ例規検索ページは無さそうだったので、右上の窓で「例規集」と検索してみたところ…
例規集のページに辿り着けました↓
そして、体系目次から、給料に関する条例を探してみます。
給料・給与というキーワードで検索しても良いと思います。
どうやら「横浜市一般職職員の給与に関する条例」のようです。
さて、このように行政職の給料表を探し当てることができましたね(*´ω`*)
(検索エンジンで「横浜市 給料表」と検索するだけで調べられますが、最新の給料表なら例規集から見るほうが正確です。)
ということで、これが横浜市の給料表(抜粋)です↓↓
給料表は役所人生で何度も見ることになりますよ!
給料表の見方
では、次に給料表の見方を説明していきます。
横の並びが「級」で、縦の並びが「号給」ですね。自分の級・号給は給与明細書に書いてあると思いますので、分かっていない方は是非チェックしてください。
ここで、職務の級を説明しておきます。級とは階級のことで、係長級とか課長級とか補佐級とか呼んでいるやつですね。例えば、横浜市であれば次のように定められています。
1級 | 2級 | 3級 | 4級 | 5級 | 6級 | 7級 | 8級 |
技師 | 技師 | 主任? | 係長 | 課長補佐 | 課長 | 部長 | 局長 |
そして、さきほどの横浜市の給料表を見てみると、例えば、係長で10号なら「4級10号給」で259,900円が給料月額と分かります。(地域手当抜き)
給与はこれに地域手当、通勤手当、住居手当、時間外手当などが加算されたものになり、手取りはそこから税金・保険料等が差し引かれたものです。
ちなみに、地域手当はさきほどの条例に16%と書かれていますので、基本給に16%が上乗せされます( ゚Д゚)すごいぜ横浜市!
関連記事:地方公務員の役職について
給料表をみれば基本給がまるわかりですね!
横浜市の初任給は?
ちなみに、横浜市の初任給は、人事委員会規則の「初任給、昇格、昇給等の基準に関する規則」で決まっていて、次の通りとなっています。
試験 | 職務の級 | 号給 | 給料 | 地域手当含む |
大学卒程度採用試験 | 1 | 37 | 178,100 | 206,596 |
高校卒程度採用試験 | 1 | 21 | 147,800 | 171,448 |
地域手当があれば、そこそこですね。
昇任(昇格)について
昇格とは、職務の級が上がること、つまり給料表のひとつ右列へ移動することです。昇任は、上位の職制上の段階に属する職員の職に任命すること(例:係員が係長になる、課長補佐が課長になる)です。実際は同じような意味で使われます。
横浜市では、先ほどの条例の「昇格」の条項には任用規則で定めると書いてあります。
(「職員の任用に関する規則」のことです。)
規則を見てみると、どうやら横浜市では経験年数と係長昇任試験によって級を上げることができるようですね。
必ず昇任するわけではありません。
他の自治体でも同じようなものだと思います。昇任試験がない自治体のほうが多いですけどね。
昇給・人事評価制度について
次は昇給の説明です。1年に1度、必ず昇給のタイミングがあります。1月1日または4月1日です。
通常は4号給だけ昇給します。給料表で言えば下へ4つ移動することです。
4号と言うことは若手のうちは6,000円くらい増え、中年になると8,000円程度増えますが、その後また上がり幅は小さくなるということですね。給料表から全部わかりますね。
ただし、平成20年代から順次導入されている人事評価制度というものがあり、勤務成績によって昇給の幅が変わることに注意が必要です。人事評価制度はまだ導入されていない市町村も多いようですが、政令市をはじめ大きめの市役所・町役場では導入されています。
人事評価制度が導入されているなら、1年で最大8号給アップさせることも可能です。
もっと詳しく横浜市を知りたい方へ
実際の給与について詳しく知りたい方は、コチラを読むことをオススメします↓↓
横浜市の土木採用は、令和元年度は最終倍率2.0倍、
令和2年度は先行枠(?)が1.5倍、通常は1.7倍となっています。
全国的に土木の採用倍率は落ちてきてますので、ねらい目だと思います(笑)
是非、公務員試験考えてみてください。
おわりに
とっても大事なことを書きました。
・給料表をみれば給料がわかる。
・通常は1年で4号だけ昇給。6,000円~8,000円。
・人事評価制度で6号給アップ、8号給アップも夢じゃない!
しっかり昇給していくことは公務員の強みだと思います。民間でここまで昇給が保証されている会社は少ないですからね。人事評価制度にはあまり期待しないほうがいいかと思います(;´・ω・)
では、若手職員にとって有意義な記事となることを祈ります。諸手当、ボーナス、人事評価制度についてはまた今度記事にしますね。
今日はこのあたりで失礼します。
ありがとうございました(*’ω’*)ノシ
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