どうして道路標識は夜でも見やすいのか?

道路

こんにちは、土木公務員ブロガーのカミノです。

今日は道路標識の不思議について解説します。

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道路標識の不思議

道路標識を思い浮かべてください。

案内標識(青や緑のでかいやつ)、規制標識(止まれ等の赤や青のやつ)、警戒標識(黄色いやつ)などなど。道路管理者や、警察が設置しているものです。

これって夜は光りませんよね?

でも、夜間でも車から結構はっきり見ることができます。少し遠くからでも、案内標識の文字まで読めると思います。

道路照明灯があるから? 車のヘッドライトがあるから?

もちろん光があるから読めるのですが、本来、頭上にある標識板に車のヘッドライトを向けても、光が鏡反射されて上に向かってしまい、車には戻ってきません。戻ってこないということは運転手から見ると標識は暗いままのはずです。

そこにはある工夫があるんですよ。

どうして道路標識は光るの?

なぜ道路標識が夜間でも見えやすいのかというと、再帰性反射という原理を使っているからです。

NINJAINKホームページより

上の画像はガラスビーズという反射材を使った再帰性反射イメージ図です。

道路標識の文字や図柄を書いてある表面に再帰性反射シートで加工することにより、入射光と同じ角度に光を返すことができます。これで、車のヘッドライトがそのまま運転手のもとに戻ることができるんです。

標識以外にも、自転車の後ろの反射材とか、ジョギングしている市民ランナーが肩にかけてる反射材とか、そして道路の白線(区画線)
にも同じ原理が使われています。

反射材ってなんか表面がキラキラしてますよね? こういう加工がされてたんですね~。

ちなみに、道路標識は現在はガラスビーズ型からプリズム型へ更新が進められているそうです。プリズム型は三角錐とかのプリズム面で反射して再帰性反射を起こします。ガラスビーズに比べ高い輝度を確保することができるし、耐久性・耐候性も高いという特性があります。

プリズム型にも色々種類があってお値段と性能が違うんですが、詳しくは知りません。

おわりに

道路沿いにある店舗の立看板などは、再帰性反射シートが使われていません。車のヘッドライトが当たる角度でもないし、照らすためのライトが併設されてたりします。専用ライトのおかげで光が広範囲に反射されて路上の通行人や車両にまで届いてるんです。

でも、専用ライトを全部の道路標識につけるなんてこと不可能です。もっとコスパがいい方法で見えやすいようにしなきゃいけない。そこで道路標識には表面に見えやすくなる加工をすることになりました。ちなみに、高速道路などの重要な標識には専用ライトが内蔵されていたりします。

今日紹介したことは言われないと気付かないと思います。もし自力で気づいた人がいたとしたら、天才ですよ( ゚Д゚) 知的好奇心を持って街並みを見てみると面白い発見があるかもしれませんね。

では、今日はこのあたりで失礼します。

またぬん(*’ω’*)ノ

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