今日も道の日にちなんだ道ネタです。ラストです。
「離合する」という方言についての話です。
『離合』の意味と由来
「離合」という言葉を皆さん聞いたことあるでしょうか?
西日本で使われてる言葉なんですけど、まあいわゆる方言ですね。
狭い道で車がすれ違う、という意味で、「この道ちょっと離合できないよ~」みたいな感じで使われます。中央線があるような道ですれ違うときには使いません。下の写真のようなときですね。山道が多いと思いますけど。
私は九州人と話してるときに始めて聞いたんですが、意味が分かりませんでした。離合って離合集散という四字熟語でしか使いませんよね(笑)
漢字の意味も、「離合?車がすれ違うことと離れる・合うって漢字のニュアンスが違うくない?」と思ってました。でも、確かに使ってみると便利です。
由来としては、鉄道用語から来てるそうです。元々、鉄道・電車がすれ違うことを離合というのだとか。(鉄道用語の場合は、狭い道で、というニュアンスはありません。)
ただし、調べた感じだと、道路上の「離合注意」という立て看板が40年前からあるという話もあるので、地域に根付いた言葉であり、どちらが先かは不明だなという所感です。年配の方に聞いてみるとヒントがあるかもしれませんね。
どこの地域で使われているの?
離合がどこまで通用するのか、調べたサイトがありました。
Jタウンネットでアンケート調査を行い結果をまとめてくれています。
鹿児島を中心に九州と中国、四国あたりで使われているようです。
ちなみに、「離合」を使わない地域では、「すれ違い」、「行き違い」、「対向」という言い方をします。
ブラタモリでも話題になった
2017年12月9日に放送されたNHK番組『ブラタモリ』内で、「離合」という言葉が取り上げられました。方言だと知った人たちから反響があり、ネットで話題になりました。
おわりに
今日は土木とは直接関係ないですが、道にまつわる興味深いネタをお送りしました。
意外な方言とか、通じない言葉とかって面白いですよね~。とくに東北、九州は独特な言葉が多くて、その出身地の人と話すと、なんじゃそれは?っていうこともあります(笑)
自動車教習所のことも、地域によって呼び方が違い、「教習所」とか「車校」「自校」と言うそうですよ。特にヤバいのは、北海道は「自学」、沖縄は「自練」と言うのだとか…。ホントかな。
北海道、沖縄の人いたら教えてください(笑)
『離合』みたいな使いやすい言葉なら全国に広まってほしいですね。
では今日はこのあたりで失礼します。ありがとうございました。
コメント
Jタウンネット調べの「離合」に関する資料はサンプル数が少な過ぎるので使わないほうが好いと思われます。