役所の窓口を土日も開けるべきか?

公務員の仕事

こんにちは、土木公務員ブロガーのカミノです。

今日は住民票発行などを行っている「行政窓口」の営業時間について考えてみたいと思います。

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窓口を土日も開けるべき?

Twitterでとあるツイートが話題となりました。

土曜日に開設している休日窓口に「印鑑登録申請」と「印鑑証明書発行」をしようとしたら、印鑑登録は土曜日は出来ないため受け付けてもらえなかったという話です。

金曜の夜は受け付けていて、仕組み的にはできるはずなので、柔軟な対応と業務改善を訴えたが、それすらも受け入れてもらえなかったとのことです。

その方は「地方公務員はクソ。嫌いになった。」という自分本位な結論でしたので公務員界隈からバッシングを受けてしまったのですが、冷静にこの意見について考えてみたいと思います。

みなさんはどう思いますか?

ちなみに、その方がアンケートをとってくれていますので見てみましょう。

一応、参考として「市民が平日に来庁すべき」という意見の方が多かったようです。

この人は地方公務員に喧嘩を売った形になってしまったので、その人間性に反抗する意味の「市民が平日に来庁すべき」に投票した人もいるのではないかと思います。

ハッキリ言って、公務員の中にも50対50くらいの意見があると思います。

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印鑑登録は土日でも可能なの?

まず、印鑑登録の事務作業は土日でも可能なのか。ぶっちゃけ自治体によって違うみたいですね。

少しコストは掛かりますが、一応可能です。

即日発行するなら自治体によってはデータシステムの改修が必要なところもあるだろうし、印鑑登録という重要な事務作業は間違いがあってはいけませんから、輪番の職員や再任用などよりも、責任をもてるだけの職員が在庁しておく必要があります。特別にそのシフトを組む必要があります。

申請を受け付けるだけして、平日に引き継いで登録するような事務フローならさらに簡単でしょう。でも、結局もう一度来てもらう必要があるのであまり意味ないと思います。郵送もありますが…。

このように一応可能ですし、実際は、自治体によっては夜間窓口や休日窓口を開設して、住民票などの証明書の発行業務だけでなく、印鑑登録等の届出受付まで行っている所もあります。

例えば、横浜市の全区役所では第2・第4土曜日の午前9時から正午まで開庁していて、下記の業務を取り扱っています。

  • 戸籍課の業務(戸籍・住民票・印鑑登録・マイナンバーカードなど)
  • 保険年金課の業務(国民健康保険、国民年金など)
  • こども家庭支援課の一部業務(児童手当の申請・受付、母子健康手帳の交付)

ちなみに、現在開設してる役所では委託業者や非正規職員、再任用を活用してるかもしれませんが、私の市役所なら若手職員もシフトを組んで出勤することになると思います。

平日を代休として人件費を節約する(週休二日を維持する)ことになるでしょう。平日の人員減ですね。

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土日は窓口開設しなくていい

私の考えは、

土日は窓口を開けるべきではない

と思います。

公務員の週休日だから

なぜかと言うと、土日は週休日であり“大事にすべき休みの日”だからです。

国家公務員なら、「一般職の職員の勤務時間、休暇等に関する法律第6条(週休日及び勤務時間の割振り)」によって、土曜日と日曜日は週休日、つまり勤務時間を割り振らない日とされています。

地方公務員もこれに倣い、条例で土曜日と日曜日は週休日と決めています。

職員の健康と福祉のために少なくとも週に2日は固定で休日にしよう、ということです。(厳密に言うと週休日と休日は別物ですが本記事では同じ休日と呼びます。)

お休みなのです。

また、同様に、小学校や中学校、高校でも土日は休日(休業日)とされています。(学校教育法施行規則61条、第79条、第104条)

子供たちと公務員は休日が重なって家族一緒に過ごせるということですね。これは素敵なことです。私は人間として何よりも優先すべきことだと思います。

つまり、健全な家庭環境と人間らしい社会生活のために土日は休みにすべきなのです。

休みは大事にすべき

365日24時間営業のコンビニが当たり前になっている日本では、なかなか「休み」というものが大事にされていません。休みなく働くことが美徳とされていて、利便性を重視し、需要があればサービスを提供すべきという考えが根付いています。

夕方には閉まる商店街は消えつつあり、夜9時ごろまで営業するスーパーや大型店舗が主流となっています。どんどん日本人の生活は夜型・休日型になっていっていますよね。

もちろん民間企業では競争に勝つために他社との差別化を図り、休日や夜間のサービスを充実させているところもあると思います。しかし、平日休日さらに昼夜問わずサービスを提供するということは、幅広く限られた人に提供するわけなので、利益を追求するならコストを削ることになります。

ワーキングプア現象ですね。コンビニは豊富なサービスを提供するのにも関わらず、最低賃金の労働者で運営されています。

残念ながら役所の窓口サービスも同じように低賃金労働者が任されることになるでしょう。官製ワーキングプアと呼ばれています。

利便性のみを盲目的に追っている労働=美徳の文化は、貧困かつ休みづらい社会を熟成させていきます。「平日休めないし、休みをとってまで役所の手続きをしたくないから、市役所を休日も開けてくれ」という要望は、さらに平日に休みづらい思想と社会を作っていってしまうのです。

負の連鎖なんです。

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不便な生活を受け入れる

公務員も手続きが必要なときは有給をとって市役所に行きます。市民の一人としては、休日に窓口が開いていたら嬉しいです(๑´・_・`๑)

でも、社会全体の公共の福祉を考えたら土日は休むべき日なのでそんな要望はするべきではありません。休む日は休む。それが健全な社会です。

「行政手続きができない」という一点だけで見れば、不便ではあるけれど、その不便を受け入れる、たいした不便じゃないよというくらい広い心を持てたら素敵だなと思いますヾ(*ˊᗜˋ*)

コンビニがなくても、市役所が通常通り平日のみの営業であっても、それが当たり前なら、「閉まる前に買い物しとかなくちゃ」とか「明日は休み取って市役所に行こう」というのが当たり前になると思います。

私の想像力が足りないだけかもしれませんが、この社会制度になったときにまったく合わない人が存在するのでしょうか。平日まったく休みがなく、委任さえも難しい人は果たして居るのでしょうか…。そのような生活は異常ではありませんか?

働き方改革というのは「休み」の価値の見直しです。日本では労働=美徳とされていた時代の経済成長が頭打ちですから、ワークライフバランスという名ばかりのものだけでなく、「休み」の価値の見直しが活発になるのではないかと思います。

これから先は、人間らしい生活のための福祉を考えていくべきであり、それと逆行するような行政サービスの拡充はすべきではないと思うのです。

「印鑑登録を土曜もできるようにしてくれ」という議題は、私にとってはこのような深いテーマについて考えたうえで「平日に行けばいい」という回答なのです。

カミノ
カミノ

少なくとも私は豊かな心を持ち、私の生活は土日が休みで家族や友人と楽しめる生活にしたいです。

では、今日はこのあたりで。

またぬん(*’ω’*)ノ

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