テレビやネットメディアでの土木の扱いが小さすぎると思うのは私だけでしょうか?
「土木」がテーマのテレビ番組、何個言えますか?
(トップ画像はTOKYO MXのサイトから引用しました)
土木をテーマにしている全国放送ってある?
「芸能人が出演している大衆向けの全国放送・配信」という条件で、純粋な土木を扱ってくれている定期番組は、少なくとも直近5年では後述する『ももいろインフラーZ』くらいだと思います。
『ブラタモリ』もかなり土木寄りでしたね。地理学・地質学的な視点をもつ散策系番組でした。
また、NHKの『解体キングダム』も建築として扱ってはいますが、解体工事は土木寄りな部分もありますね。NHK総合テレビ「解体キングダム」 について|全国建設業協会(全建)
建設要素があったとしても殆どは建築のデザイン系やまちづくりです。
2024年にキムタク主演の『Believe-君にかける橋-』というテレビドラマがありました。こちらは設定が大手ゼネコンの橋梁建設なだけで、その内実は事故と犯罪を扱うクライムサスペンスだったようです。私は数話までしか見ていませんが、見た感想としては土木への理解は浅そうな印象でした。また、土木や建設業へのイメージアップには繋がらないものでした。
純粋な「土木」は『ももいろインフラーZ』くらいでしょう。そのほかに「土木」をテーマとして扱う番組はありません。
どうしてこんなに土木番組が無いのでしょうか🤔
まあ、世間一般では土木のイメージが良くないですし、土木技術を垂れ流したところで視聴者に高揚感や多幸感を与えられないでしょう。つまり、視聴率が良くない?
仕方ないか……。
いや、だからと言って土木を諦めるのはダメ!!なぜかと言うと、人々の生活基盤を作ってるのは土木だからです。人間本来の生活では、まず土木が始まりになるのです。知っておくべきでしょ!無人島でイチから村を作るところを想像したら分かりますよね?生きるためには衣食住が必要になりますが、その衣食住の基盤となるのが土木です。
無人島に行って生活することはないから土木の知識は要らない?いえいえ、そうではありません。道路、河川、公園、あなたの傍に土木はあるのです。
土木が占める割合
役所の職員数を考えてみると、例えば、まともな市役所であれば、一般行政職のうち1割程度が土木系の技術職です。1000人いれば100人が土木職。
また、予算割合も土木費はざっくり1割程度です。
自治体のまちづくり・まちの運営に必要な人員、予算のうち1割程度は土木ということになります。(めちゃくちゃ乱暴な考えなので信じないでほしいですがw)
書店に並ぶ本の1割は土木であるべきだし、テレビ番組の1割は土木であるべきなのです!!!!
学校の科目に土木を設けるべきなのです!!!(過激派)
現代社会ではあまりに土木を軽視し、専門家任せになっているように感じます。もっと「道路はどうやって作ってるのか?」「コンクリートはどんな材料なのか?」「大雨で身近な川に何が起きるのか?」など、教養としての土木を国民全体に施すべきです。
……まずは国民への洗脳からだな🤔
ももいろインフラーZが理想的なのよ
冒頭でも話しました『ももいろインフラーZ』が理想的な番組だと思います。
番組をご存知ない方もいるかもしれないので、一応紹介しておくと、
道路・鉄道・上下水道・送電網・港湾・ダムといったインフラを学び、インフラを操る最強のインフラ戦士を養成するための組織「インフラーZ」に新人戦士として加入したももいろクローバーZのメンバー4人が、教官役の藤井聡の指導のもとでインフラの重要性を楽しみながら学んでいく番組である。(Wikipediaより)
土木学会の土木広報大賞2023において最優秀賞を受賞しているらしいです。
まずね、この番組、わかりやすいです。一般の方にも取っ付きやすいような構成と内容がしっかり練られています。ももクロの4人が頓珍漢なことを言うのも逆に良い。
百聞は一見に如かず。なんと『ももいろインフラーZ』はYouTubeで全部見られます!
ぜひご覧ください!
ももいろインフラーZ 特番第1回「治水」 2022年9月4日放送本編 #ももフラ

土木はイメージが悪いため、インフラという名称を使っている点は残念ですね…。仕方ない…。
土木の広報でだいじなこと
芸能人の起用や大手メディアに限定しなければ、土木系のYouTube番組などはチラホラ見かけますね。大手メディアも頑張ってほしいです。(市民がもっと見なきゃいけないんだけどね…)
また、土木業界は広報活動をしていないわけではありません。具体名は挙げませんが、多くの団体がSNSなどを使って広報がんばってます。
私がひとつ大事なポイントだと思うのは、身内ノリでやらないこと。とにかく一般大衆をターゲットにする。相手にされなくても身内ネタに逃げない。土木の身内ネタなんて誰も見ませんし、広報の意味ないですからね。
ということで、今日はこのあたりで。
ではまた。

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