こんにちは、土木公務員ブロガーのカミノです。
私事ですが、気象予報士の試験に合格しました!!
Twitterでも沢山のお祝いのメッセージありがとうございました!
気象予報士は老若男女問わず、学歴・実務経験を問わず、誰でも受験できる国家資格です。試験勉強を通じて、私たちが生きてるこの世界を形作る空気や水がどのように動いているのか、なぜ雲ができるのか、雨が降るのか、その原理原則を学ぶことができるので、とってもおもしろい&役に立つ資格です。
このブログでは気象予報についての詳しい解説はしないつもりですが、せっかくなので私の体験談や勉強法、テクニックやコツみたいなものをまとめてみようと思います。長くなるので4~5回に分ける予定です。
第1回は、合格体験記をご紹介します!
ちなみに私が受験した理由はこちら↓の記事で書いています。
私が参考にした合格体験記
「気象予報士試験ってどんな感じなんだろう?」
受験を決めた人が最初にすることは合格体験記を読むことではないでしょうか。私も例にもれずネットで検索していくつか合格体験記を読みました。
私が読んだのは3~4つの記事で、YouTubeはひとつだけ見て、勉強方法や心構えなどを参考にさせていただきました。
下にリンクを貼っておきます。
ただし、勉強法は合う・合わないがあるので自分に合いそうなものを試してみるのが良いと思います。
気象予報士試験の記録|科学する空 (kagakusuru-sora.jp)
ド文系OLが気象予報士試験に2回で合格した話|ミオ|note
気象予報士試験に独学で一発合格した勉強法 – YouTube
私の合格体験記
では、私の合格体験記も手短に書いておきます。よかったら参考にしてください。
2022年2月 受験を決める。
突如受験を思い立ち、ユーキャンの気象予報士入門テキスト「きほんのき」を買って、ゆっくり読み進めることにしました。(以下テキストと呼びます)
2022年6月 テキストの学科部分を読み終わる。受験申込をする。
2日に1ページくらいのペースで読んでいたので時間が掛かりました。時間は毎日0分~1時間くらい。6月からは受験申込をしてモチベーションも上がり、いくつか過去問を解いてみましたが、最初は15問中5問くらいしか正解できませんでした。また、精選問題集も買って1周やってみましたがイマイチ実力がついた感じはしませんでした。
2022年7月 「めざてん」で過去問の演習を始める。
ネットで調べたところ、受験生御用達サイト「めざてん」が分かりやすかったのでこのサイトに入り浸り、過去問解説を読んで勉強することにしました。しかし、どう考えても実技まで勉強する時間がなくて泣く泣く実技は諦める決断をします。
「まずは学科をクリアすること!!」 これを目標にしました。
毎日1~2時間くらい、休日は夫に娘を見てもらってファミレスなどで3~4時間勉強したりもしました。
2022年8月 第58回気象予報士試験。
8月21日に1回目の受験。手ごたえはあったのですが一般知識はケアレスミスを2つしてしまい最初落ちたと思っていました…。なんとか11問ギリギリ正解だったようで、学科は2つとも合格することができました。実技試験も雰囲気を感じたり今の実力を測るために最後まで受験しましたが、本番の問題用紙とトレーシングペーパーを入手できたのが一番の収穫だったと思います。
2022年9月 勉強から離れる。
2022年11月 勉強再開。
というわけで、次は実技だけに集中できる状況になったのですが、完全に気が抜けてしまい勉強を再開したのは残り2ヵ月半となった11月中旬からでした。知識がスッポリ頭から抜け落ちていたので、しばらくはテキストを読み返したり、学科の過去問を少しやりながらキーワードを思い出す作業をしました。残り2ヶ月となった12月から本格的に実技試験の対策に乗り出すことになります。
2022年12月 実技試験の勉強開始。日々の天気図を読み始める。
実技試験は75分ですが、過去問を解くのは90分くらい掛かります。あまりの時間の足りなさに「こんなんで合格レベルまで持っていけるんだろうか」という焦りが出てきました。
まず、過去問を解いてみても、模範解答は難しくはないんだけどイマイチ要領を掴めない感じがしたので、私に一番ふさわしい方法論を模索しましたが、結局これといった固定された方法はみつかりません。「とにかく天気図に慣れるしかない」と日々の天気図(ASAS、AUPQ78、AUPQ35、AXFE578、FXFE502、FXFE504、FXFE507、FXFE5782、FXFE5784、FXFE577、FXJP854など)を見たり、短期予報解説資料を読んだり、解説サイトを見たりして理解を深めていきました。
2022年12月 「気象予報士試験 問題と解説」を3回分購入する。
「過去問を解いても採点基準が分からん!!」という大きな問題にぶち当たります。そこで、試験を実施している気象業務支援センターが発刊している正真正銘の解説本を買うことにしました。解説が100%充実してるわけではありませんが、出題者の意図を知るためにはこれ以上の本は無いと思います(だって出題者が解説してるんだもん)。
勉強時間は1日2時間くらい。休日はもう少しできたし、夫が子供を見てくれる年末年始が一番勉強できたと思います。
2023年1月 第59回気象予報士試験。
2回目の受験は1月29日でした。実技試験だけだったので午後の試験に合わせてゆったりと会場入り。したいところでしたが、朝早めに目が覚めて緊張からかずっとお腹が痛くてそれどころではない…。しかし、試験が始まると持ち前の集中力を発揮して実技1は問題文のシナリオ解釈もスムーズにできたし、かなり手ごたえがありました。しかし、そのせいで次の実技2は油断して時間が足りなくなる失態を犯してしまいました。時間の掛かる作図や計算問題が立ちはだかり、多くの受験生が同じような状態になったようです。でも最後の1秒まで諦めず、残り1枚の解答用紙をラスト数分で書きなぐりました。
終わった後に解答を復元しておき、後日自己採点をしてみたところ、実技1は85点、実技2は52点、平均68.5点という結果。うーん、合格基準は70%なので微妙なラインですよね。自己採点をもう少し甘くつければ70点くらいだったかもしれません。
結局、合格発表のときに実技の合格ラインは65%だったことが発表され、無事に合格することができました。
実技の解答をすぐにほぼ完ぺきに復元できる。これくらいの熱意と理解度がないと合格はできないと思います。
わたしの勉強方法
ということで、勉強方法をまとめると、
①学科は「テキストを読んで、過去問をひたすら解く」です。
テキストは何でもいいと思います。私が使った教材やサイトについてはコチラ↓でご紹介してます。
過去問の解き方も好きにしてもらっていいんですが、私の場合は過去問1回分をノート1ページ使いました。ページの左隅に15問解いて、右側に分からなかった・知らなかったキーワードなどを書きます。それらの覚えるべき説明・図式も書きます。これが大事。なぜなら復習の時にノートをさらっと読み返すだけで過去問を解くのと同等の勉強になりえるからですね。
②実技は「日々の天気図を見たり、短期予報解説資料を読んだり、テキストや解説サイトを見たり、過去問を解いて公式解説を読む」です。
天気図に慣れないことには天気予報はできませんから、とにかく毎日天気図を見ること。そして、どこに注目するのかは短期予報解説資料に載っています。
他には気象ロジックを学ぶためにテキストやサイトを読みましょう。もちろん過去問を解くことも大切ですが、オススメは公式解説を読むことです。
勉強時間はどれくらい必要?
正確な時間は測っていませんが…、ざっと見積もると私の勉強時間は300時間くらいだと思います。
これが最低限必要かなーと思います。実技は捨てた分野もあるので、もっと確実に合格を目指すなら500時間くらいは必要になるかもしれない…。
長期間の勉強になるなら、期間が長くなればなるほど“思い出す作業”にも時間が掛かるので、800~1000時間くらい必要になる可能性もあると思いますね。
おわりに
どうですか?受験したくなりましたか?
え?そんな勉強できない?
朝早く起きればいいでしょ!!(# ゚Д゚)
気象予報士試験の概要はこんな感じ↓なので気軽に受けてみましょう~。
試験日:8月、1月の年2回
受験条件:なし(誰でも受験可)
受験料:9,400円~11,400円
では、次回もお楽しみに(*´ω`*)
コメント
カミノさん、合格おめでとうございます!!
1回目の受験後はしばらくモチベーションが上がらなかったり、実技試験の採点基準が分からんという壁にぶち当たったり、実技1は手ごたえがあって、油断して実技2で時間が足りなくなったり、めちゃくちゃシンパシーです。
受験直後に解答を復元する熱意と理解度が必要ってのもよく分かります。
そして、この短期間で実技を合格レベルまで持っていけたところが凄いです!合格までの勉強時間が300時間ってのはとてつもないと思います。私は1000時間ぐらい費やしました。カミノさんの勉強法は、これから受験する人には凄く参考になると思います。
第2回以降の記事も楽しみにしてます。
かつおさん、
ありがとうございます!受験生は皆この道を通ってきたんでしょうね笑
振り返ってみると私の合格は運の要素が強かったと思いました。
一応勉強のノウハウは少し書き残しておこうと思います。