いくつか株について初心者向けに解説してきましたが(私も初心者だけど)、資産運用という観点では日本株より米国株の方が良いと思います。
今日はそんなオススメな米国株について、どういうものか、なぜ日本株より良いのかをお話します。
2024年 追記:米国株は依然として素晴らしいですが、現在私は米国株比率を減らしインデックス投資に移行しています。詳しくはこちらの記事に書きました↓
米国株とは?
米国株というのは文字通りアメリカの株です。
東証1部などの株式市場と同じように、アメリカにも証券取引所は複数存在します。
その名も、ニューヨーク証券取引所とNASDAQです。超巨大市場です。
ここで扱われている銘柄を一般的に米国株と呼びます。
日本株とは違う特徴がありますので、いくつか紹介したいと思います。
成長し続けている市場
米国株式市場というのは、優秀な人材、人口増加、技術革新、効率経営など、企業が成長する要素がたくさんあり、実際に長期間で成長を続けている市場です。
直近15年くらいのグラフを見ても、日本経済との違いをはっきりと分かりますよね。
株価の推移グラフを見ると、金融危機が起きても、すぐに反発し、さらに急加速し、株価が上昇していることがわかります。
2019年~2020年のコロナショックでも、暴落したあと半年程度でコロナ前の株価まで復調しました。
米国株が今後も絶対上昇していくのかは、誰にも分かりません。しかしその確率は高いと言えます。米国株が死んだら世界が死ぬので、世界総動員で株価を下支えするからです(笑)というか、コロナショックでもそうでしたが、暴落すると、お買い得だ!ということで皆が買うのです。それだけ米国株というのは信頼されています。唯一の不安は中国の台頭ですが、そこは正直わかりません。
このように、米国株投資というのは一種の宗教と私は思っています。アメリカ経済は絶対に死なないという理論を頑なに信じぬく宗教。それが本当なのかは誰にも分からない。けど、信じることは幸せに繋がります。
あなたも信者になりませんか?ヽ(*´∀`)ノ
為替差損益がある
外国で買い物するわけなので、外国通貨との為替の問題があります。
株の損益とは別に、為替レートの損益もあるということです。
米国株をドルで買う方法(外貨決済)、円で買う方法(円貨決済)、どちらでも買えますが、為替レートを使うタイミングが違うだけですね。
私は事前にドルに両替してからドルで買う方が分かりやすいのでそうしてます。その手間を省きたい人はそのまま円で買うこともできますが、その場合、為替レートや手数料が高めかもしれないので注意してください。
どちらにも言えるのは、円高の時にドルに替えて、円安の時に円に戻すことがポイントです。必要になって戻す時に円高になっていれば損をするかもしれないというリスクがあるということ。米国株投資をする上で、これは知っておくべきでしょう。
配当金が多い
株主優待は基本ありません。あってもアメリカ在住でないと受け取れません。
アメリカ企業の特徴として、株主に利益を還元するため配当利回りが高いことが挙げられます。彼らは、株価と配当を凄く気にします。これが日本と違う所ですね。
配当金の増額を続ける企業も多く、25年連続で増配する企業は100社以上あります。
日本は花王の1社だけです。
それだけアメリカの会社は優秀であり株主還元を重視しているということです。
銘柄を選ぶときは、経営が安定していて、増配を続けていて、配当利回りが3%程度あるものを選ぶといいと思います。2%とかでも全然悪くありませんけどね。
1株単位で買える
日本では100株単位でしか売買できませんが、アメリカでは1株から買うことができます。
100ドルの株であれば、100ドル(約1万円)から買うことができます。
50ドル程度の株も沢山ありますから、好きなものを少額からスタートできて、とっても有難いですね。市民にも投資が広まっている一つの理由だと思います。
例えばスターバックスの株価は今現在85ドルくらいです。
9,000円程度で1株買えるわけです。配当が2%くらいなので、2株もっていれば1年で360円の配当金、コーヒー1杯分貰えることになりますね。株はスタバが倒産しない限り消えることはありません。
とある本に、「スタバでフラペチーノを飲むことと、スタバの株を買うことは同じくらい簡単」と書いてあります。
英語がわからなくても買えるし、店舗に行って、メニューから選んで、財布からお金を出して、という工程を考えると、証券口座とドルさえ用意していればスマホで検索して指値入れて注文するのと難しさは変わらないといえます。
株を持っていればスタバのオーナーの1人ですから、「さーて、我が社のコーヒーでも飲むか」と言うこともできますよ( ´艸`)
売買の手数料に、昔は最低価格(500円くらい)があったのですが、今は大手3社がこぞって撤廃してくれて、0ドル~になっています。1株から買いやすくなっています!すごい!
手数料は、約定代金の0.45%(税抜)くらいなので、約定代金10万円に対して500円くらい。日本よりは高めです。売買を頻繁に繰り返すのではなく、バイ&ホールド、がっつり保守しましょう。
夜間の取引になる
アメリカは日本の地球の裏側にありますから、昼夜逆転してます。
株式市場の時間は、日本時間の夏時間 22:30 – 翌5:00/冬時間 23:30 – 翌6:00です。
夏時間というのはサマータイムと呼ばれる欧米で導入されている制度です。3月第2日曜日から11月第1日曜日まで実施されるもので、1時間時計を進めて生活(仕事)します。
リアルタイムに張り付く必要はありませんから、事前に企業分析を済ませて買う株を決めておき、指値注文で低めに入れておくのが良いと思います。注文の日にち制限も長めにとっておくと良いです。
税金はどうなるのか?
税金の話もしなければいけません。
①譲渡益と②配当金について、簡単に説明します。
①譲渡益について、株を売って儲けた利益(譲渡益)には米国内での税金はかからず、日本国内でのみ20.315%課税されます。これは日本株と同じですね。
②しかし、配当金に関しては、現地課税10%が差し引かれた後に、国内課税20.315%が掛かるので、合計28.283%差し引かれることになります。二重にかかってしまっているので、現地課税分は確定申告で還付を受けることができます。配当金が高額の場合は忘れずに確定申告をしましょう。年収にもよりますが半分くらいは戻ってくると思います。
損益通算も可能なので、年末に含み損を抱えている株を売って、税金を減らす(なくす)こともできます。なお、NISA口座は別枠なので損益通算できませんから注意してください。
NISA口座では、譲渡益税と国内の配当課税20.315%が非課税となります。また、NISA口座の米国株は二重課税されていないため、配当金の外国税額控除は受けられません。配当目的であればNISA枠を米国株に使うことは微妙と言えます。
実際に買う方法は?
4つのステップで米国株は買うことができます。(私と同じ外貨決済の場合)
① 米国株対応の証券会社口座を開設する
② 日本円を外国株取引口座に振り替える
③ 米ドルへ両替
④ 米国株を買う
①、②のステップで日数は掛かるものの、作業自体はそれほど難しくはありません。
正直SBI証券では専用のアプリはなくて、日本株ほど買いやすくはないです。株価もリアルタイムで見れません。数十分遅れとか。
詳しくは別記事で解説したいと思います。気が向けば…(;^ω^)
証券会社はどれがいい?
米国株の場合は3択です。
SBI証券と楽天証券とマネックス証券
日本株ならSBIか楽天の2択なのですが、マネックス証券は米国株特化しており、かなり使いやすいようです。ここだけしか使えない注文方法等もあります。
この3社はどこでもいいと思います。3社競合していてサービス・価格はそれほど変わらないかな。一つに絞る必要もないですしね。
私は日本株でも使っていたSBI証券で米国株口座も開設しています。
ダウ平均株価
おまけでダウ平均株価についてもご紹介しておきます。
ダウ平均も日経平均と同じようなものですが、その歴史は日本よりも古く、日経平均の元ネタといえます。
Wikipedia先生お願いします!
ダウ平均株価は、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出するアメリカ合衆国の代表的な株価指数である。アメリカのさまざまな業種の代表的な銘柄を選出し、平均株価をリアルタイムで公表する株価平均型株価指数である。
Wikipedia
3種類あるんですが、普通はダウ平均と言ったら「ダウ工業株30種平均」のことを指します。工業といいますが、各分野から選定されてます。
30の銘柄を見てみると超有名企業ばかりですよ。全部Wikipedia先生から引用して載せてみますね。
何社か知らないところもあります(;^ω^)
おわりに
つらつらと書いてみましたが、米国株の魅力が伝わったでしょうか。
別に米国株で資産運用を今すぐ始める必要はありませんが、頭の片隅にいれておき、お金に余裕ができて銀行預金だけでは不満だなーと感じたら思い出してほしいな。
銀行預金にお金を放置しておくのと同じように、株を買って、そのまま放置しておくので良いと思います。銀行の利率よりは遥かにいいです٩(ˊᗜˋ*)و
バイ&ホールドの精神で、株価の上下落で一喜一憂してはいけません。忘れるくらいにしておきましょう(笑)
では今日はこのあたりで失礼します。ありがとうございました。
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