工事現場には必ず青い看板が置かれていますよね。
工事看板、工事中看板、青看板などと呼ばれますが正式には「工事標示板」と言い、工事現場の起点と終点に置かなければいけないものです。
設置根拠は、国交省の設置基準をもとに各自治体が個別基準や共通仕様書にルールを定めています。ここでは、船橋市の「道路上工事現場における工事標示板の設置基準」をもとに解説していきますね。
平成18年にわかりやすい統一様式に変更され、今では道路だけでなく各分野が同じものを使うようになっています。
工事標示板に書くこと
看板に記載する内容は決まっています。
(0)あいさつ文
最上部になぜか「ご迷惑をおかけします」という謝罪?あいさつ文から始まります。国交省の参考例に自治体も倣っています。個人的には必要ないと思います。
(1) 工事内容
「○○をなおしています。」みたいに小中学生にも分かるように書くことが望ましいです。工事名をそのまま使って「○○工事を行っています」と書いてあることも見かけますがよろしくありません。設置基準に文例を載せている自治体も多いので参考に見てみてください。川崎市建設緑政局の例
(2) 工事期間
工事の終了日と、施工時間帯を書きます。
(3) 情報問合せ番号
(4) 情報コード
船橋市独自の取り組みのようです。
(5) 工事名
契約工事名ではなくて、舗装修繕工事とか河川改修工事とかの工事種別のことです。
(6) 発注者
担当者まで書くかは自治体・部署次第です。夜間・休日の連絡先は可能な限り表示したほうがいいです。
(7) 施工者
同上です。
このほかにも工事金額を書いたりすることもありますね。
工事標示板のサイズや規格
サイズ
じつはサイズについては明確に規定されていませんが、参考例に114cm×140cmという数字が書いてあるので看板屋さんはこれ通りに制作するようです。縁の余白は2cm、縁線の太さは1cm、区画線の太さは0.5cmとされています。参考例にもう一度登場してもらいましょう。
まあ、このデザインを“参考とする”と規定されているだけだから、少しレイアウトを変えたり、サイズを小さくしたりしても現場にふさわしければOKじゃないのかな。実際イラストや市のマーク・キャラクターを入れる業者さんもいますね。
ちなみに幅がスリムなサイズを認めている自治体もあります。実際幅114cmのものが歩道に置かれてたら少し邪魔ですからね。邪魔にならずに設置できる場合や、長期間工事では必ず通常サイズを置きましょう。また、それとは別に幅が55cmの「工事情報看板」「工事説明看板」が定義されていることもあります。
色彩
色彩は「ご迷惑をおかけします」等の挨拶文、工事名については青地に白抜き文字です。
「○○○○をなおしています」等の工事内容、工事期間については青色文字。
その他の文字及び線は黒色、地を白色とします。
表面材
表面は高輝度反射式(なんかキラキラしてるやつ)が標準となっています。車のライトが当たると光るので夜でも文字を読みやすいですね。
設置例を見てみよう
お世話て。
これが幅スリムな看板ですね。
可愛💓い💓
新光重機さんはいつも面白いネタを出してますよね。
木製の看板すごい。
こういうの素敵ですよね✨
以上、工事標示板の解説でした。
参考になりましたら幸いです。
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