法則大好きカミノです。今日はこの人をご紹介します。
パーキンソンじゃ。
はじめに
今日は、パーキンソンの法則第3弾!
「パーキンソンの凡俗法則」というものについて話していきます。
シリル・ノースコート・パーキンソンはイギリスの歴史学者・政治学者で、1958年に著作『パーキンソンの法則:進歩の追求』でいくつかの「法則」や「分析」を発表しました。この著書の内容はコチラに書いてます↓↓
パーキンソンの凡俗法則
組織は些細な物事に対して、不釣り合いなほど重点を置く
パーキンソンの凡俗法則
これも面白い法則ですよね~。
どうでもいいことばかりにこだわってしまうという人間の性を体現した法則(現象)ですね。
凡俗とは
goo辞書
1.ありふれていてとりえのないこと。また、その人や、そのさま。
2.煩悩 にとらわれていること。また、その人。凡夫。
原子力発電所の建設計画
パーキンソンは例え話として、「原子力発電所の建設についての審議会」を挙げています。
建設計画について委員会が審議している場面。
原子炉の建設については、あまりにも巨大な費用が必要で、あまりにも複雑であるため一般人には理解できません。ごく一部の専門家に任せて、一般人や知識に乏しい人はみんな理解しているだろうと思いこみ口を挟まない。最重要な事項であるにもかかわらず、審議はあっさりと進んでいきます。
この一方で、発電所内の自転車置き場について話し合うときは議論が活発化します。ただし、「素材をアルミ製にするかトタン製にするか」「屋根の色は何色がいいか」「何台くらい停めるか」などの些細な話題の議論が中心となり、そもそも自転車置き場を作ること自体が必要なのかといった本質的な議論は起こらない。次に委員会の議題がコーヒーの購入といったより身近なものになった場合は、その議論はさらに白熱し、時間を最も無駄に消費します(笑)
重点を置くところは、そこじゃないだろうって話です。
自転車置き場なんか設計者が適切に調査設計すればいい話です。
このことからこの法則は「自転車置き場効果」とか言われたりします。
私はたまに自転車通勤するので自転車置き場は屋根付きで広いほうが嬉しい。
なぜ無駄なことにこだわってしまうのか
みなさんはこの自転車置き場のような無駄な会議の経験ありませんか?
それはこの場で話さなくてよくない?ってこととか、些細な事項について持論を広げていく人とかいますよね。
会議に限った話じゃありません。
パーキンソンは元々「議題の一項目の審議に要する時間は、その項目に関する支出の額に反比例する」と言っています。
費用が低い=どうでもいいこと。
とにかくどうでもいいことにこだわってしまう。と言いたかったんでしょう。
書類、説明資料、設計書にも細かく指摘を入れてくる上司いませんか?
業務に忙しい職員に無駄なことを依頼してくる上司はいませんか?
ほんと仕事の邪魔ですよね。
彼らは物事の本質と重要度を理解できていないんです。
管理職になると責任が増しますから、とにかく完璧な業務を要求してくる人もいます。
彼らはバカか、もしくはこの大事なことからわざと目を背けています。
これはあらゆる事柄にあてはまる現象だと思います。
凡俗法則への対策
本質と重要度を理解する
本質とはその事柄の何が重要なのかということ。
そして重要度とは本質がどれくらいの優先度で考えるべきか、その周りにくっついている付属物はどれくらいの優先度で考えるべきかということ。
これを理解できれば、本質に充てる労力と時間がわかるし、それ以外に対してどの程度省略していいか適切に判断できます。
この記事のアイキャッチ画像のヒヨコちゃん
ものすごく簡単な例を挙げると、
例えば、この記事の先頭にヒヨコが会議している写真があると思いますが、
これを「アイキャッチ画像」と言います。記事の先頭に出ますし、SNSとかのサムネイルになります。記事の内容を表して興味を引くためのものが相応しいでしょう。
そこそこ重要ですが、どっちかというと、どうでもいいものでしょう?(ブログ初心者的発想)
「ぱくたそ」という大手フリー写真サイトで「会議」と検索して出てきた写真何個か見てから可愛かったヒヨコを持ってきました。
これを決めるのに1時間とか掛けてたら本質を見失ってるとしか言いようがないと思います。
本質は、この記事の内容です。勿論書かれていることが一番重要です。ここに時間を最も掛けるべきで、アイキャッチ画像なんて付属品に時間を使うべきではないんです。
本文を書くのに3時間ほど、画像探しと設定は5分ほど掛かりました。たぶん。
この本質と重要度を見極める力については、
自分を律するしかありません(笑)
専門的な業務については、知識や経験が必要でしょう。
無駄なことを外部にお願いしていないか?部下・同僚にお願いしていないか?常に自分の行動を精査すること。無駄を極力省く。
上司が無駄な指摘や無駄な依頼をしてきたら、反抗したほうが時間・労力の節約になると判断すれば論破等したり、適当にごまかしたりして省略すべきです。
こだわりが強かったりすこぶる頭が悪い人なら反抗しても無意味な場合がありますよね。そのときは、おとなしく受け入れて前に進みましょう(´;ω;`)
会議の冗長対策
会議が冗長にならないための対策としては、あらかじめ議題を整理しておくことと重要度をつけておくこと。それに対しての時間配分を決めておくことです。
これが最低限だと思います。
会議用のシンプルな次第(レジメ、アジェンダ)と資料を用意して、それに時間配分も書いちゃうのがいいかもしれません。できれば事前に参加者に配布して重要度を共有しておきたいです。
会議の効率化についてはnote等に色んな方々が投稿してくれていますので、参考にしてください。私も感心したこととかあったので、時間があるときにまた目を通して自分なりにまとめてみようと思います。
note読む気力と時間がない。
そもそも内部だけなら会議は必要ない気もするんで、メールで確認をとるだけで済ませられないのかとか代替案を考えるのも大切と思います。
最近はコロナで会議も自粛しようという流れですし、見直すいい機会かもしれませんね。
おわりに
パーキンソンの凡俗法則という、世の中にあふれている現象について今日はお話しました。
今、あなたの身の回りにこの法則にハマっているなーって人がいたら、その人を反面教師にして、自分はそうならないよう常に意識して生活してください。
あなたの仕事の環境が変わるはずです。
法則は自然の流れ。
流されたくなければ、流れを知り、抗うことだ。
参考になれば幸いです。
今日はこのあたりで失礼します。ありがとうございました。
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