地方公務員の子育て支援制度をざっくり解説します(一覧表)

給料・休暇・福利厚生

こんにちは、土木公務員ブロガーのカミノです。

地方公務員は福利厚生が充実しています。

もちろん産休や育休もしっかり取ることができます。この記事では、妊娠・出産から育児までの子育て支援制度(休暇・休業など)について、かんたんに解説しようと思います。女性メインで語りますが、男性も使える制度が多く、男性だけの休暇制度(出産前後で5日間休めるとか)もあったりしますよ。

制度の全体像

休業制度などを時系列で示したものがこちらです↓

大分県のWebサイトより

大分県の採用ページに掲載されていた表が分かりやすいので引用させてもらいました。

一般的には大体こんな感じで、小学校入学まで続く支援などが充実していることがわかるかと思います。※ただし、自治体によって名称や期間が異なることがありますので注意してください。

では、それぞれの制度について見ていきましょう。

妊娠に関する制度

まずは、妊娠に関して使える制度です。

名称期間・日数内容
出生サポート休暇(有給)年5日以内不妊治療のために通院する場合など
妊産婦検診休暇(有給)妊娠~出産後1年まで、時期によって回数規定あり母子保健法の規定に基づく健康診査や保健指導を受ける場合
妊娠障害休暇(有給)1回の妊娠につき14日以内つわりなどのため勤務することが困難である場合

有給で休めるものを赤文字にしてみました。ここで紹介するのはすべて有給になってます。

妊婦検診も特別休暇が使えるんですけど、職場によっては取りづらいかもしれません…。私も十分取れたわけじゃなくて、普通の年休で休んだりしました(当時は年休が余ってしまっていたので…)

どちらにせよ妊娠前から制度を調べておいた方がいいですね。

出産に関する制度

次に出産のときに使える制度です。

名称期間・日数内容
産前産後休暇(有給)出産前8週間、出産後8週間母体保護や回復のため休んだりする期間
出産補助休暇(有給・男性のみ)出産前4週間から出産後2週間までの3日以内配偶者の出産による入退院の付添いや出産時の立会いを行うもの
育児参加休暇(有給・男性のみ)出産前8週間から出産後8週間までの5日間配偶者の出産前後や、その出産の子または小学校就学前の子どもを養育する場合

産前産後休暇というのが、いわゆる産休ですね!公務員の場合は産前と産後あわせて4か月有給で休むことができます。民間では給料が出ずに健康保険組合からの出産手当金で給料の2/3が貰えたりしますが、公務員は有給休暇で全額もらえます!しっかり取りましょう。

出産予定日を基準に申請するため、実際の出産日が予定よりも早ければ休暇は短くなります。産前休暇はできるだけ長くとってゆっくりしたいんですけどね、、、、赤ちゃん次第なのです🥺

男性の休暇も拡充してきてるみたいですね。ちゃんと職場まわるのかな?と心配になります。

育児に関する制度

育児に関する制度は似たようなものが多くてややこしいです。名称も全国的に統一されてないし😥

名称期間・日数内容
育児休業(無給)子どもが3歳になるまで給与は支給されないが、1歳に達する日まで、共済組合から育児休業手当金がある
育児時間(有給)子どもが1歳~3歳になるまで、1日30分~120分(自治体によって全然異なる)1歳未満までの場合は授乳目的。1歳以降までの場合は送迎目的。
部分休業(勤務しない時間分を減額)子どもが小学校入学まで、勤務時間の始めまたは終わりに1日2時間以内いわゆる送迎のための時短勤務。期末勤勉手当に影響ややあり。退職金に影響なし。
育児短時間勤務(勤務時間に応じた額を支給)子どもが小学校入学まで、1週間あたりの勤務時間が19時間25分~24時間35分で設定する部分休業よりも勤務時間が短い。1日4時間、1日5時間などのパターンがある。期末勤勉手当に影響あり。退職金に影響あり。
子の看護休暇(有給)子どもが小学校入学まで、年5日以内病気やけがをした子の看護、予防接種や健康診断のため
時差出勤(給与変動なし)1日の勤務時間の長さを変えることなく、始業・終業時刻を変える未就学児を養育するため、小学生の子の送迎のため

赤色が有給で休めるものです。

育児休業(育休)は長期間取得するものです。女性は半年~3年間取得するのが一般的。男性は1週間~半年が一般的かな。

給与は支給されませんが共済組合に申請すれば半年までは給料の67%、1歳までは給料50%の育児休業手当金が貰えます。育休手当からは税金や社会保険料が引かれないため、67%を手取りにすると約80%が受け取れることになります。2025年4月以降は制度が変わり(出生後休業支援給付金が創設され)、条件を満たすと1カ月間だけ手取りで約100%受け取れるようになります。つまり、実質的に休業前と同じ収入を得られるのです。大変ありがたいですね。1歳以降は手当金がないので家計が苦しくなるしキャリアも断絶されるため復帰する方が多いイメージです。ちなみに、育休期間や復帰する日、保育園に入園する時期は、税金や社会保険料が余計に掛かって損したりするので、しっかり考えたほうが良くて、手引きなどが無い場合は先輩や人事担当に聞いてみたほうがいいかも。

育児時間は毎日使える時間休ですね。自治体によってかなりバラつきがありまして、3歳まで有給で取得できるかどうかがホワイトな職場かどうかの判断基準となります。詳しくは別記事で解説します。

部分休業育児短時間勤務は似たような時短制度ですが、短時間勤務のほうが勤務時間が少なく、その分給与が減って、ボーナスや退職金にも結構影響があるイメージです。まあ、1日4時間しか働かない人は当然お金も削られますよね。
ちなみに、部分休業は今後なにか変わるらしい↓

私は、産休明けで育児時間→部分休業をとっています。なんだかんだ言って残業する日もあるし、土日出る時もあるので給与はガクンと減るわけではありません(仕事しなければめっちゃ低いやろうけど)。

どのように職場復帰して時短勤務するのか、しっかり同僚からも情報収集をして一番良い方法を見つけてもらえればと思います。

子育て制度を使うメリット・デメリットについてはまた詳しく書けたらいいな。

おわりに

一般的なものだけ書きました。

中身については「あれ?うちのと全然違うぞ?」って思った方もいたかもしれません。あくまで「とある自治体」の制度ですので…。ほかにも自治体ごとに特色あるサポート制度が整備されています。使ってもらうために作られた制度ですので、条件を満たす人はドンドン使いましょう😊

詳しくは、各自治体で手引きや支援ハンドブックなどが用意されてると思いますから読んでみてください。そういうのが無い、または読んでも分からないことは先輩や人事担当に聞いてみてくださいね。

子育て頑張りましょー!

エイエイオー!

では参考になりましたら幸いです。

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