福岡市の「道路橋補修教本」がオススメ

道路

こんにちは、土木公務員ブロガーのカミノです。

皆さん橋梁についてはどんな本で勉強していますか?

道路管理部署には、いくつか橋梁関係の専門書やマニュアルがあると思いますが、実はそれ以上にオススメのテキストがネットから入手できます。

福岡市が作成している「道路橋補修教本」です。

今日はこの本についてご紹介したいと思います。

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道路橋補修教本とは

令和3年9月現在で、「福岡市道路橋補修教本 -基礎編-」「福岡市道路橋補修教本 -実践編-」の2種類があるのですが、福岡市の橋梁に関するページからダウンロードすることができます。

福岡市 福岡市橋梁長寿命化修繕計画 (fukuoka.lg.jp)

この教本は、市職員のスキルアップを図るために作成されたもので、橋梁の基礎知識から、点検内容と効果的な補修方法まで、補修に必要な知識がきれいにまとめられています。

本屋さんで購入できる専門書はもちろん有用なのですが、専門コンサルタント向けで少し難しかったり、国交省が管理してそうな長大橋にスポットを当てがちだったりしますよね。

福岡市の教本は技術力が乏しい地方公務員向けに、市町村レベルの橋梁を点検・補修するうえでの流れとポイントが網羅されていますので、出版されている専門書よりも当事者意識をもって読むことができ、わかりやすく個人的には役に立つと思っています。

てゆーかこれを無料で読めるのはすごいです。

カミノ
カミノ

福岡市は早くからアセットマネジメント推進部を設立し、全庁的にアセットマネジメントを推進しています。

福岡市道路橋補修教本 -基礎編-

内容も少しご紹介。(ダウンロードして見てもらえばいんですけど。)

最初だけは橋梁の基礎知識が載ってます。上部工と下部工などの説明で、写真も載せてイメージしやすくしてるのがポイントらしいです。

 

橋梁の劣化状況と変状メカニズムなどが載ってます。

メカニズムが分かっていれば設計や施工での管理ミスが減りますよね。

具体的な補修工法が説明されています。

さすがに積算方法までは載っていませんが、施工の流れだけでなく、適用のポイントと施工上の留意までしっかりまとめられています。

福岡市道路橋補修教本 -実践編-

実践編では、コンクリート橋の補修について、より踏み込んだ内容が書かれています。

とくに、三大劣化と言われる中性化、塩害、アルカリシリカ反応について詳しく説明されています。

現実には、橋梁毎に補修するべきかどうか、経済性も考慮して、どの補修方法でどれだけの量をするのかを職員判断で決めなければいけませんから判断に迷うことばかりなのです。イチ職員の負担を減らすためにそんな場面で指針として使える資料が欲しかったのかなと思います。

例えば、ASRによるものは福岡市では重大にはならないことから、橋面防水は通常のシート系で経過観察しています。また、場合によっては、長年そのままで問題なく、水が浸み込みにくい環境であることから、橋面防水を行わないと判断することもある、と明記しています。

福岡市のように2,000を超える橋梁を管理している自治体では、すべての橋を5年に1回点検したとしても、判定Ⅲ~Ⅳだった橋梁を次から次にフルスペック補修していくことは(財布のことを考えると)不可能です。

抑えられるところはコストを抑えていかなければなりません。

そのような認識を技術職員同士で共有するうえでも、一冊教科書を作っておくのはいいことだなと思います。

最後に再劣化事例が載ってます。

一度劣化したところは同じ原因で劣化しやすいはずなので、対策が不十分だったり、効果が長続きしない場合は、再度検討することになります。

このような維持管理で難しい課題も今後は考えていかなきゃならないですね(;´・ω・)

今後の展開について

今後の展開として、新技術の積極的な導入や橋梁の耐震対策、補強対策に関するマニュアルの作成も検討されているそうです。

新技術の導入は、どんどんやり始めてるみたいですね。

それにしても、耐震補強なんて、補修よりも明確な決まりがないし、構造計算もガッツリ絡んでくるし、道路橋示方書も数年に一度改定されてしまうのに、自治体職員に理解しやすいようにきれいに網羅することができるのでしょうか?

「耐震編」や「補強編」も楽しみですね。

カミノ
カミノ

構造計算なんて私はチンプンカンプンですよ。

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おわりに

ということで、地方自治体職員の教科書的存在になるであろう福岡市の教本についてご紹介しました。

福岡から遠い私の市役所では存在を知ってる人はいないみたい。他の自治体にはほとんど知られてないんじゃないかな~?

各自治体が、橋梁長寿命化修繕計画や橋梁点検実施要領にあわせて、似たような自治体専用の資料を作っていたりしますが、福岡市ほどのクオリティのものは見たことがありません( ゚Д゚)

もし他の自治体の資料でこれもオススメですよ、ってのがあれば教えてください。

また、橋梁に関する基礎知識は、私のブログでも解説していきますが、福岡市の教本からもいくつか引用させてもらう予定です。(福岡市の宣伝するから許して🥺

カミノ
カミノ

橋梁の維持管理に携わっている方はぜひご活用ください。

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では今日はこのあたりで。

またぬん(*’ω’*)ノ

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