こんにちは、土木公務員ブロガーのカミノです。
ここでは点字ブロック(視覚障害者誘導用ブロック)の種類について解説したいと思います。
点字ブロックとはどんなものかはこちらの記事で解説しています↓
ちなみに私は全然専門家ではありませーんので、参考程度にお読みください。
点字ブロックの種類
点字ブロック(正式名称:視覚障害者誘導用ブロック)はJIS規格でサイズや突起形状が決まっていますが、材料や施工方法は自由なおかけでさまざまなものがあります。
主なものは次の3種類です(*゚▽゚)ノ
土木分野(屋外)で使われるタイプですよ。
埋め込みタイプ
昔ながらの厚みがあるブロックやタイルを敷設するタイプですね。
インターロッキングブロックとか景観タイル舗装の歩道に使われ、厚みは60mmとか30mmなど。
コンクリート製のものが主流ですが、磁器製タイルもあって、いろんな製品を選べます(*’ω’*)と言っても基本的にまわりの景観や素材に合わせて選ぶことになるはずです。
埋め込みなので剥がれたりする心配はありませんが、割れたりぐらついたりすることがありますので、(非透水であれば)敷きモルタルで丁寧に均等に敷設しましょう。
ピンを埋めるタイプもありますが、屋外で使われることはありませんね。
大型車の乗り入れがある歩道だと、すぐにボロボロになってしまうので使うのはやめましょう(´;ω;`)ウッ…
溶融式タイプ
熱可塑性樹脂を溶かして塗って、型枠で突起を成形するタイプです。
現場で成形するので、突起の形状がJIS規格に適合するかあやしいですね…。自然なカーブを描くことができるというメリットはありますが、直線部を曲げて良いのかは微妙ですし。
また、摩耗しやすいとか、除雪機などが削っちゃうというデメリットもあります。補修もピンポイントではしづらいですね。
うちの市役所の新規工事では見かけません。
貼り付けタイプ
シートを接着剤で貼り付けるタイプです。歩道舗装が終わった後に、上から貼り付けるんですね。シート式と呼んだりもします。
近年の主流ですね。マンホールの蓋とかにも貼れるので(頑張れば)誘導が途切れることがありません。
シートの材質は合成ゴムとか樹脂系とかいろいろあるみたいです。
プライマーを塗って点字シートを置くだけの安物はすぐに剥がれるから注意!
安めだし、施工も早いけど、そのぶん劣化も早いよ!!
また、貼り付けと同じような施工方法ですが、MMA樹脂製の貼り付けるタイプがあります。接着剤もMMA樹脂製、点字シートもMMA樹脂製です。接着が強固なので車が踏んでも長持ちするらしく、近年の公共工事ではよく見かけるのでは?(営業がよく来ます)
ただし、めちゃくちゃ高いです。規模にもよりますが工事費2万円/mを超えることも…( ゚Д゚) しかも、「MMA樹脂製点字タイル」といかにも汎用品っぽく書かれますが、地域によっては某団体の独自製品が牛耳ってるので、材料費も施工費も実質1社見積もりで闇が深かったりします。MMA樹脂製は専売特許ではありませんので、なるべく他の会社も探して見積りをとってみましょう。
積算は正確に言えば、貼り付ける基材がアスファルト舗装なのかコンクリートなのかでも接着剤が変わりますし、新設アスファルト舗装なのか、古いアスファルトなのかでも下地処理や接着剤が少し変わります。ただ細かく分けだすと難しいので、設計上はざっくり積算しているかもです。
MMA樹脂が何なのかは知らん。
おわりに
ということで点字ブロックの材料(施工方法)の種類について解説しました。
こんなに種類があるんです。設計や積算をするときは慎重に選定してくださいね。
次回は設計編ということで設計時のポイントなどを書きたいと思います。もちろん土木公務員が書ける範囲で内容は浅くなりますが(;´・ω・)
何か役に立てば幸いです。
では今日はこのあたりで。
またぬん(*’ω’*)ノ
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