こんにちは、土木公務員ブロガーのカミノです。
簿冊とは、自治体で作成する公文書を事務事業や業務の内容、目的、性質ごとに編集したものをいいます。
当たり前のように使っている言葉ですが、実は自治体によっては「簿冊」のことを「原議」や「原本」と呼んだり、または、それ以外の呼称が使われてたりするんです。
ここでは、簿冊の呼び方についてご紹介します。
公文書のファイリングしたものを何と呼びますか?
おそらく「簿冊」呼びが一般的だと思いますが、「原議」や「原本」と呼んでいる自治体や地方独立行政法人などがあるようですので、Twitterでアンケートを取ってみました。
ご協力ありがとうございました。
1位 簿冊 42.7%
2位 その他 23.9%
3位 原議 19.3%
4位 原本 14.1%
やはり、簿冊が一番多かったです。
しかし、原議や原本も少数派とは言えないほど多いですね!
簿冊
さきほどは「簿冊とは、自治体で作成する公文書を事務事業や業務の内容、目的、性質ごとに編集したもの」という説明をしましたが、
簿冊の本来の意味は、文字通り、「帳簿や帳票などの書類を綴じて本にしたもの」という意味です。
多くの自治体では、とりあえず書類を管理保存するためにファイリングしたものを簿冊と呼んでいます。
そして、簿冊を管理するための「簿冊管理簿」も用意されています。
原議
原議書とは、決裁が完了した起案文書・公文書のことをいいます。
自治体によっては、このように文書管理規程に定義していることがあります。
つまり、起案書1件のことを「原議」と呼んでいるのですが、それをファイリングしたものを簿冊と呼ぶ文化がなければ、ファイリングしたものまで「原議」と呼ぶようになったのだと思います。
ちなみに「原義」と書くこともありますが、正しくは「原議」です。
原本
原本とは、作成者が一定の内容を表示するため、確定的なものとして最初に作成した文書をいいます。
公文書などの書類はあまり複製をして保存しませんから、そういう意味では、公文書を管理保存するためにファイリングしたものを「原本」と呼ぶのはしっくりきますね。
私のお隣の自治体では、「原本」です。
その他
「その他」も23.9%の人から投票されました。
リプでいただいたものでは、「起案」「決裁」「ファイル」「○○ファイル」「フォルダ」「綴り」「事務記録」などがありました。
普段使いの言葉でも色々ちがうんですね~。
特に、管理規程が細かく決められている自治体では、目的に沿って呼び方を変えているようです。
おわりに
ということで、簿冊の呼び方についてご紹介しました。
役所って、制度的にはなるべく全国的に合わせようとしますが、制度化されていない只の呼称などの文化はかなりガラパゴス化しますよね。
方言や地域性も影響するでしょうしね。
皆さんが普段使っている言葉も、実は一般的なモノではないかもしれません。例えば、合議を「ごうぎ」と読むか「あいぎ」と読むかも真っ二つに分かれるそうですよ。
SNSで交流したりするときは意味が通じないかもしれないので気を付けましょう。
では、今日はこのあたりで。
またぬん(*’ω’*)ノ
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