こんにちは、土木公務員ブロガーのカミノです。
今回はオススメ書籍をご紹介します。
自治体の土木担当になったら読んでほしい本です。
その名も「自治体の土木担当になったら読む本」😂😂😂
自治体の土木担当になったら読む本は読むべき
とりあえず土木担当は「読むべき」と言えるでしょう。
市役所の道路・河川に関する業務がわかりやすく解説してあります。ほんとに基本の“キ”から説明してくれてるので担当になったばっかりの人でも読めると思いますし、たとえば河川であれば「河川とは?」「水系とは?」「河川法の法体系」などの初歩から丁寧に学習していけるので事務職の方でも読みやすいと思います。土木職と関わる方にもオススメです。でも私も知らなかったことが沢山載ってました。その意味では中堅ベテランでも為になる本だと思います。
あと思うのは、市役所の土木行政の実務全般について解説された書籍ってほぼ無いんですよね。だからその隙間を埋めてくれるのは大変ありがたい。
また、こちらの本は2025年4月発刊ですから、新しい情報に基づいて書かれています。まあ土木実務ってそれほど変化しないものですけどね。図書館に並ぶのは3~4か月後かもしれないし、というか、うちみたいな田舎の図書館では「自治体の○○担当になったら」シリーズは一部しか置かれていないので、要望しない限り置かれないかもしれませんから、おとなしく購入しておきましょう。
本屋に売ってなかったので、私はAmazonで買いました😂
書かれている内容
じゃあ次は、内容を章ごとに紹介しますね。
6章構成になっておりました。
第1章 土木担当の仕事へようこそ
担当する土木の全体像をざっくりと。また、1年間の仕事の流れを解説しています。
第2章 土木の基本
担当になったばかりの人に超基本的な考え方(土木のポイント)を解説しています。
第3章 社会資本整備事業のポイント
私のブログでは「土木インフラ」とよく呼んでいますが正式には社会資本ですね。この章では、市役所では一般的な生活道路に着目して、事業説明会、用地取得・移設補償、合意形成、工事管理など「生活道路整備事業」の流れを解説しています。かなり実態に寄り添った内容ですので参考になると思います。
第4章 道路管理のポイント
道路課での仕事で必要になる基礎知識です。橋梁の話もあります。
第5章 河川管理のポイント
河川課での仕事で必要になる基礎知識です。道路と河川と一口で言っても業務の幅って広いですよね。そこを踏まえて、どの部署(計画系・維持系・建設系・事務系)に行っても全体像を掴めるように、全体的な要点をおさえている印象でした。
第6章 土木担当の仕事術
筆者が考える土木担当が習得すべき仕事術(コツ)の話です。
ちなみに、私の駄文的レビューよりも、著者が内容について紹介している記事がありますのでそちらのほうが分かりやすいと思います(笑)↓↓
「自治体の土木担当になったら読む本」公務員から公務員へ、現場を学べる一冊 | ジチタイワークス
読むうえで注意してほしい点
絶賛ばかりでもつまらないので、読むうえでちょっと注意しといてねってポイントを書いておきます。
まず背景情報から。著者の橋本さんは現役の伊勢崎市職員でして、民間の建設会社、県の都市計画課(派遣)、企画調整課、区画整理課、都市開発課、土木課、治水課を経験されています。伊勢崎市は群馬県南部に位置する人口21万人の都市です。この著者の背景を踏まえて、その内容にも当然偏りがあることは念頭におくべきでしょう。
たとえば、本のタイトルは「自治体の~」ですが、書かれているものは市役所の仕事内容であり、都道府県とはちょっと異なる部分があります。基礎知識のところは大いに参考になると思いますけど。また、小さい町村とも実態が異なる部分があると思います。
また、「土木担当になったら」は「土木職になったら」とは違います。この本で言う土木担当とは、道路課・河川課の職員のことのようです。たしかに土木部局・土木部門と言えば、道路と河川を指すことが多いです。しかし、自治体によって組織構成は異なり、「土木」が意味する部署も異なります。土木職の仕事は多岐に渡りまして、とても1冊で解説できるものではないので仕方ないのですが、他にも都市政策、交通計画、区画整理、開発、公園、水道、下水道、港湾、農政、環境、防災、など数え切れないほどの土木関係部署が存在します。(同じ著者で「都市計画担当になったら~」もあります。)
このうちの代表格の「道路と河川」のみの解説であることに注意が必要です。
ただし、どの分野に行っても道路と河川に関わることは多いので、本に書かれている基礎知識は無駄になりません。逆に言えば、だからこそ著者は道路と河川を選び、この章構成にしたのだと思います。
ということで、ぜひ皆さんも読んでみてください。
「自治体の土木担当になったら読む本」
あ、以前ご紹介した仕事全般の基礎知識を勉強できる本もおすすめです↓↓
ではまたね🫡
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