こんにちは、土木公務員ブロガーのカミノです。
ここでは、私が市役所の労働組合を脱退した話をしようと思います。
なぜ辞めたのか?どのようにして辞めたのか?です。
労働組合については、こちらの記事で簡単に解説していますので参考にしてください。
労働組合を辞めた理由
私が組合を辞めた理由は2つです。
・組合費が高いから
・自分で管理しきれないから
組合費が高いから
まぁ辞める人の一番の理由ではないかなと思います。
私が入っていた労働組合は月5,000円ほど掛かっていました。
もちろん在籍していることでメリットが大きければ出費は受け入れるんですけど、組合のイベントに参加はしてなかったし、参加するつもりもない、青年部や女性部の人たちともほぼ関わりなし、共済も未加入、ろうきん絡みの商品にも入ってないし…。
こんな感じでメリットを享受しきれていませんでした。
そんななか、職場の組合担当になったりして、面倒事のほうが多かったですね。デモ活動などへの強制参加はなかったですけど。私たちの組合費が専従職員の給料となったり出張・イベント経費となっていて、申し訳ないですがぜんぜん恩恵は感じられなかったです。
政治活動もよく分からないですね。
自分で管理しきれないから
「自分で管理できてなかったから」というのがもう一つの理由です。
学生時代からごちゃごちゃと仕事をこなしている中で、沢山のコミュニティに入ってまして、所属するコミュニティが多いと、それだけ勉強できることも多いし、自分の居場所の保険にはなるんですけど、管理しきれていないことも増えてきます。あらゆるジャンルに活動の幅を広げたものを、歳を取るにつれて少しずつ管理できる量に縮小していくべきなんですよね。
コミュニティや制度に加入していると、時間と労力とお金が掛かります。それらを管理することが負担になるのです。
例えば社会人のコミュニティに30個入っている人がいたら、「それ全部活動してるの?どれか選ぶべきじゃないの?」と言いたくなると思います。
組合の場合は、出費もそうだし、関心のない回覧物や調査モノなどがまわってきたり、動員や雑務にとられる時間や精神的な負担、諸々のことが管理しきれない状態でしたので、思い切って抜けることにしました。
組合を脱退するときに、他のコミュニティも辞めたし、ろうきんの財形貯蓄も同じ理由で辞めることにしました。
私が労働組合を脱退するまで
辞めたいな~と心の片隅で思っていても、人は何かきっかけがなければ行動できないものです。
私にきっかけを与えてくれたのは、職場の先輩でした。たまたま組合の話になり、「俺辞めたよ。いつでも辞めれるんだよ。」と。え、そうなん?
辞める決意をする
そこから本気で辞めようかなと思い、色々調べてみました。先輩の話では「脱退届」出すだけでいいよと軽い感じで言ってましたが、やはり労組を辞めるのは簡単に考えてはいけないと思います(;´・ω・)
公式サイトを見てみたところ加入届の様式はあるけど、脱退届は無いみたいで、職員組合(労働組合)の規約によれば、脱退したい場合は執行委員長あてに脱退届を提出すればいいとのこと。様式は載っていません。
様式は無いのかな?と思いつつ、いきなり適当に脱退届を送り付けるのも不誠実なので、組合事務所に出向いて脱退の旨を伝えることにしました。
組合事務所にて
組合事務所には事務員さんや執行役員の方達がいました。とりあえず「脱退したいんですけど…」と聞いてみたら、空気が変わり、お偉いさん(?)が代わりに出てきまして、話をすることに。
「どうして辞めたいんですか?」と。
当然まずこれを聞かれます。私は、「お金が無くて…。」という理由を話しました。お金に困ってるわけではないのですが、これしか理由は述べられませんよね。
「そういう事情でしたら、必要な資金を借りられる制度もありますよ」と、当然金銭面で悩んでる職員もいますからカードローンなど様々な制度があり労働組合は紹介してくれます。
私はとにかく辞めることを決めていましたので「いや、そうじゃなくて、とにかく辞めたくて…。」という感じで、辞めるんですという意志を伝えました。
組合側としても、制度的には脱退届を出されたら受理せざるをえませんし、簡単に出されたら困ります。「ほとんどの職員が加入しているので、脱退すると周りからちょっと変な目で見られるかもしれない。皆さんの組合費で活動をしてるので辞められると困る。考え直してほしい。」といった内容のことを言われました。
言われることは全部正論ですし、ぜんぜん何も恫喝的なことはありませんでした。
「とりあえず、この場で決めるんじゃなく、よく考えて、それでも辞める時は脱退届を提出してください。」とのことで、その日は帰りました。
ただし、私は色々調べて考えて心に決めていたので、ヨシ!すぐに脱退届を書いて出すぞ!と思っていました( ゚Д゚)
脱退届を出す
脱退届は規約に書かれている内容を記載すればいいと思います。
私は、脱退したいことを書き、所属先、職員番号、名前(押印)、脱退理由を記載しました。脱退届は役所の使送便で送りました。
「脱退届」で画像検索すると、いろんな団体から抜けるための脱退届が見つかります。
組合はきちんと受け付けてくれました。
後日、「○○日付で脱退となり、組合費の支払いは○月までになります。よろしいですか?」という確認の電話がありました。丁寧に対応いただき、ありがとうございました。
脱退した、その後
さて、今は脱退してから長い年月が経ったわけですが、脱退してよかったなと思っています。
財形貯蓄とかも辞めたりしたので給料明細がすっきりしました。市役所に慣れるまでは激務で心の余裕がなかったので給料明細をそこまでしっかり見てなかったのですが、ちゃんと見るようになってから、どうしても毎月天引きされてる出費たちが気になっていたのです。
職場で組合の話になることがあっても実際入ってない人はチラホラいますし、白い目で見られるとかはないです。
脱退したい人へのアドバイス
脱退したわたしから、脱退したい職員さんへアドバイスをおくります。
まず、脱退はオススメしません。というか、どちらもオススメしません。自分自身で決めることですから。
もし、真剣に考え抜いて「脱退する」という決断をする場合は、3つアドバイスをしたいと思います。
・労働組合とケンカ別れしないこと。
・組合員をバカにしないこと。
・同僚などに労組脱退を薦めないこと。
労働組合についてSNSやブログなどで、労働組合をやたら悪いように書いて、どんどん脱退するように扇動してる人がいますが、それはNGです。労働組合の幹部たちは自治体の職員がほとんどで、役所を休職して専従の人もいれば、勤務時間外にプライベートの時間を削って組合活動(事務作業)をしてくれてる人もいます。
制度上、どうしても組合費が割に合わないようになっていますが、労働組合にも重要な意義がありますので、それをしっかり理解したうえで脱退を申し出るべきでしょう。
基本、低姿勢で話をして、組合側が昔ながらの悪質な手段で脱退を踏みとどまらせようとしてきても、ケンカせずに交渉して規約どおりに淡々と手続きをしましょう。
昔ながら体質の組合(役所)なら辞めるのは相当覚悟がいるはずです。辞めた後の職場のことも考えて決断しましょう。
また、誰かと一緒に辞めることもしないでください。辞めたことをいいことに、周りの同僚とかに脱退を勧めたりするのもダメです。労働組合は自分で考えて、加入・脱退を決めるものだと思います。
私も先輩から脱退する方法を聞いて決断したのですが、あくまで本気で脱退を考えてる人へのアドバイスであって、むやみやたらに勧めるものではありません。
おわりに
ということで、私が労働組合を脱退した話を書いてみました。
需要あるか分かりませんが何かの参考にしてもらえればありがたいです。
最後にひとつポイントとしてお伝えしたいのは、脱退するときに悪質な行為で引き留めようとする労働組合は、そもそも労働組合の本質を担っていないので在籍する意味はありません。
労働組合もとい職員団体とは、職員がその勤務条件の維持改善を図ることを目的として組織する団体であり、市役所職員が安心して働ける職場づくりと組合員相互の交流を深めるための活動をしています。
恫喝をしたり脱退届を出させないなど、悪質な方法で職員の意志を無視する職員団体なんて必要ありませんよね。
労働組合についてもっと詳しく知りたいかたはこちらの記事をどうぞ。
では、今日はこのあたりで。
またぬん(*’ω’*)ノ
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