こんにちは、土木公務員ブロガーのカミノです。
民間では「モンスター社員」がひとつの社会問題となっていますが、
役所も例外ではありません。
仕事をしない職員、仕事はするけど他部署や民間業者と揉めたりする職員など、いわゆる「問題職員(ヤバい職員)」と呼ばれる人たち、彼らは外部から隠すように、いつのまにか人事異動で居なくなっていますよね。
今日は、彼らがどこに転属されるのかをご紹介します。
多方面に失礼な内容ですが、赤裸々に書いてみようと思います。ごめんなさい。
ヤバい職員はどこへ転属される?
問題職員は、簡単に言うと「周りに多大な迷惑をかける人」
とくに自治体の土木公務員であれば外部との折衝を行う機会がとても多く、限度を超えた“ヤバい職員”の振る舞いに対しては、市民・業者からクレームの嵐になるでしょう。
彼らは、当然どこかに異動させられます。
どこに行くのでしょう??
私と同僚たちの観測範囲のなかで「トラブルメーカーの行き先」をいくつかご紹介したいと思います。
ここでは、周りに迷惑を掛けるタイプの土木技師を想定してお話します。
出先機関へ
一般的には、本庁などで頻繁に問題を起こしたり、クレームを受けるようなレベルの職員は出先機関へ転属となります。
行政運営の中枢から離すためです。
出先機関といってもいろんな種類があると思いますが、とりあえず本庁より出先のほうがゆるいのは間違いないです。道路部局、農政局、緑政局、環境局、交通局、港湾空港局、上下水道局、その他さまざまな分野で各出先機関があります。ゆるいというのは業務量もそうですが議会対応が無かったり、服務規律が行き届いていなかったり自由度が高いのです。そういう環境ですから、精神的に病を抱えた職員なども出先に転属されたりしますね。
ただし、出先機関の中にも複数の部署があり、ブラック・ホワイトは分かれます。
ちなみに、彼らが集まる先は大体決まっていまして、ごく一部の職員からは「ネバーランド」とも「ユートピア」とも呼ばれます。非常に失礼かつ下世話な話で申し訳ないのですが、そんな感じで冗談半分で羨ましがられたり、忌避されたりしているのです。
一応、誤解が無いように言っておきますが、出先機関のなかでも優秀な職員はたくさん居ますので出先=無能という意味では決してありません。
総務課へ
土木関係部局の総務課へ転属となって、当人には仕事が少なく割り当てられたりします。余計なことはするなよって感じですね。
総務課が予算担当している場合は、間違いを犯されると大変ですが、それでも市民・業者対応は他部署よりも格段に少ないため一旦ここで様子を見るということなのでしょうか。
何にでも首を突っ込んでくるトラブルメーカーは、暇になれば余計にうるさくなるので注意が必要ですね。暇は諸悪の根源です。
占用担当課へ
許認可関係の部署に行くことも多いです。土木で言えば、道路・公園・河川の占用など、占用申請の許認可を行う部署とか。
計画策定課や予算担当課、事業担当課と比べればかなりラクな部署であり、とりあえずこちらに転属されることがよくあります。
申請者(施工業者)と揉めることはあるかもしれませんが、直接の契約関係にはなく、既存のルールを運用すればいいだけなので、そこまで大きなトラブルには発展しにくいのです。
用地担当課へ
私の市役所では用地担当課にも転属されるケースを見ました。
仕事内容は詳しくありませんが、他部署のような殺人的スケジュールに支配されているわけではなく、ある程度余裕をもったスケジュールで動けますので、なんとかなるということでしょうか。
交渉相手には下からも上からもアプローチするのでなかなか難しそうですが…。
土木技師が配属されることは珍しいかもしれません。
研修担当課へ
内部だけで完結しやすいので、研修担当へ転属されることがありますね。
内外問わず、比較的影響は少なくなりますね。
自治体にもよりますが、市役所の研修制度は各部署依存でそれほど充実していませんし、とくに大変な業務はありません。
後進育成のために、研修担当には頑張ってほしいです。
土木技術担当課へ
技術担当にも異動ありえますね。
いわゆる積算システムの保守や、各規準の改定などを担当したりする部署です。研修担当と被ってることもあると思います。一見、ここに問題職員を配置しても問題なさそうに見えますが、外部への影響は抑えられますが、工事部署すべてに関わる仕事をするため役所内部への多大な影響を与えます。
唯我独尊タイプの問題職員だと、間違っていてもミスを認めなかったりして、じつは受注者側にも二次的な被害が発生したりします。さらに仕事をぐちゃぐちゃに引っ掻き回すタイプの問題職員なら面倒なことになります。
本来、技術職員からの問い合わせや相談を受け付けるための部署のはずですが、誰も相談をしなくなります。
他の部署よりはマシだと考えるしかないかな…。
適材適所を考えよう
ということで、ヤバい職員の異動先についてかんたんに書いてみました。
観測をもとに書いていますが、私のイメージも多分に含まれているかもしれません。ごめんなさい。
1年おきに異動を繰り返すケースもあります。そんな職員はちょっとヤバいです。
さて、ヤバい職員と一概に言ってますが、老若男女いろんな職員がいます。一見、「あれ?この職員、ちょっと大丈夫かな…?」という人であっても、まったく別のジャンルの部署に行くと求められるスキルが違うため、ふつうに馴染んで活躍しているというケースも見たことがあります。
適材適所って大事ですね。
ただし、最低限「やる気」は必要だと思います。やる気がなければ、ヤバイ→デキルにはなりません。やる気があれば周りがサポートをしてくれます。
ということで、管理職や人事担当者は、やる気がある職員を見極めて、さらに現状はあまり仕事で波に乗れていなくても、適所に異動させてあげることがすごく大事ですね。
問題職員の処遇については避けては通れない課題ですよね。
では、今日はこのあたりで。
またぬん(*’ω’*)ノ
コメント
入庁以来ずっと土木系の庶務担当ばかり担当している者です。
いつも楽しく拝見しています。
このブログのおかげで技師さんたちの会話が少しずつわかるようになり、非常に助かっています。
長年技師さんたちの異動風景を眺めていますが、弊庁の場合は
・人柄は良いけど仕事が苦手な方 →出先の占用担当でルーチンワーク
・パワハラ系の方 →本庁技術担当課で一人親方
という傾向がはっきり見られます。
かつて設計書の決裁を回そうとしたとき、標準仕様書の改正漏れっぽい箇所に気づいて、技術管理課に問合せたことがあるのですが、「何の権限があって俺に意見するんだ」「立場を弁えろ」みたいな感じでガン詰めされて半泣きになった記憶があります……
事務職だけどスーツより作業着のほうがしっくりきますさん、
あれ同じ市役所ですかね?って思うくらい似てますね笑
でもうちはそこまで激昂する人はいないかな…
間違えを指摘したり問い合わせたりしただけでそんな言い方されたらやってられないですね。
私はそういう人だと判明したら一切関わらないようにしてます。関わるような業務を振られそうになっても逃げます笑
そんな感じでいいと思います。
ヤバい人はブロックしましょう。
ではでは、コメントありがとうございました⊂( *・ω・ )⊃