こんにちは、土木公務員ブロガーのカミノです。
今日は、入庁1~5年目の若手公務員の皆さまに向けて、
『疑問をほどいて失敗をなくす 公務員の仕事の授業』という本をご紹介します。
なお、私は読書嫌いなので、本を薦める権利はないことを承知の上で、本記事では、若手職員向けの本として、一冊だけお薦めしますm(__)m
公務員向けの本は大きく分けて2種類ある
大きめの書店に行けば、公務員の仕事コーナーに、沢山の本が並んでますよね。
公務員向けの書籍は、大きく分けると、「仕事のやり方を教える本」と「仕事の知識を教える本」の2種類があります。
「仕事のやり方を教える本」に書いてある内容は、スケジュール管理の方法、窓口や電話対応、クレーム処理の方法、上司たちとのコミュニケーション、各事務作業の効率化などです。これらは、学生時代に考えながらタスクを片付けていれば、もしかしたら既に身についているかもしれません。社会人経験者なら言わずもがなですよね。
「仕事の知識を教える本」に書いてある内容は、予算管理、契約事務、会計事務、行政処分(行政手続法)、法律知識や法令の読み解き方、議会と議員対応について、その他にも、情報公開や訴訟や監査など…。どれも、自分が当事者になって調べなければ、身につかない重要な知識たちですよね。
今回紹介するのは「仕事の知識を教える本」です。
『公務員の仕事の授業』
新人職員向けの本で一番オススメはこちらの本です。
『疑問をほどいて失敗をなくす 公務員の仕事の授業(学陽書房)』
著者は、現役公務員のお二人です。
コンパクトで183ページの本ですから、各項目をくわ~しく書いてあるわけではありませんが、少なくとも、土木公務員に必要な行政職員全般の知識のさわりは網羅してあります。もちろん、事務職の方にもおすすめです。
そして、初心者からベテランまで役に立つ一冊だと思います٩(ˊᗜˋ*)و
この本で各業務の概要を知れたら、より詳しく学ぶために、各法令の解説書と実務本などを読むのがいいかと思います。
では、書いてある内容を目次に沿って、かんたんにご紹介します。
公務員になったら
1時間目は、公務員になったら、です。
地方公務員制度とは何なのか?、スケジュール管理の基本、クレームを防ぐ心構え、窓口対応のポイント、人事異動の乗り切り方、などが書かれています。
これは、「仕事のやり方を教える本」の内容ですね。
組織編
2時間目は、組織編、です。
自治体の業務内容、意思決定の方法、市町村と都道府県との違い、地域を支える自治会やNPOなどもチラッと書かれています。
もしものとき編
3時間目は、もしものとき編、です。
情報公開制度や、訴訟と賠償、審査請求、いろいろな監査について、書かれています。
できるだけ当たりたくない事務ですが、いつか当たるときがくるのです。゜(´∩ω∩`)゜。
土木公務員も例外ではありません。
お金編
4時間目は、お金編、です。
みんなが大好きなお金💓というわけではなく、予算と決算、契約事務について、難しい概要が書かれています。
おまけで、行政財産・普通財産についてもメモ程度に載っていますね。
法律編
5時間目は、法律編、です。
公務員の仕事の根拠となるものですね。
国の「法令」と、自治体の「例規」について解説されています。法令とは何なのか?を数ページで勉強できる内容になってますので、土木公務員にとっても、ぜひこれだけは、おさえておきたいところです。
議会編
6時間目は、議会編、です。
役所のなかには議会と無関係の業務もたくさんあります。ほとんどの人は議会と関係ない所で働いているといっても過言ではない。
でも、官房系の部署に行けば、議会対応はもちろんのこと、議員への説明を何度も丁寧にしなければなりません。それに、役所の仕事は議会のスケジュールに連動してますので、議会のことを何も知らない、では笑われてしまいます(´;ω;`) この章で勉強しておきましょう。
おわりに
ということで、簡単ですが、『疑問をほどいて失敗をなくす 公務員の仕事の授業』について、ご紹介しました。
ちなみに、私は実用書を探すときのポイントとして、その本が何年前に書かれたものなのかを重視しています。10年以上も改訂されていないことがザラにあって、そんな微妙に古い本に載ってるのは、ひと昔前の情報なのです!この本は2019年12月初版なのでその点も安心ですね。
「仕事のやり方」よりも、「仕事の基礎知識」を教えてくれ!!って人におすすめの一冊です。
また、公務員に必要な基礎知識は、当ブログでも解説していけたらと思っています。
では、今日はこのあたりで。
またぬん(*’ω’*)ノ
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