宅建を受験してみた感想

宅建士

こんにちは、土木公務員ブロガーのカミノです。

令和6年の宅地建物取引士資格試験(通称:宅建試験)を受験してみました。

なかなか勉強できずストレスの溜まる日々だったのですが、持ち前の本番力を発揮して、自己採点では39点でおそらく合格できたのではないかと思います。Xにて応援していただいた皆様、本当にありがとうございました。

ここでは、記憶が新しいうちに「宅建とはどのような試験なのか?」「受けた感想」と、「なぜ宅建を受けたのか?」「土木系公務員の仕事に役に立つのか?」について書きたいと思います。

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宅建試験の概要

まずは概要です。

試験の概要

試験日:
10月の第3日曜日

受験条件:
なし(誰でも受験可)

受験料:
8,200円

試験内容:
宅地建物取引業に関する実用的な知識を問うもの(宅建業法など)

試験方式:
50問・四肢択一式(マークシート)による筆記試験

合格基準:
36点前後

合格率:
17%前後

誰でも受験できる国家資格のうちの一つですね。

3つの独占業務、

①重要事項の説明

②35条書面(重要事項の説明書面)への記名

③37条書面(契約書)への記名

を行うことができるようになるので、需要が高く毎年30万人ほどが申込みする超人気資格です。

勉強してみた感想、受験した感想

では宅建を受験した感想を書いてみようと思います。

✅権利関係は抽象的(?)かつ文章が硬いので勉強に身が入らなかった
問1~14の民法・借地借家法・不動産登記法・区分所有法などは「権利関係」と呼ばれます。がっつり文系の法律問題なので、とくに民法に慣れてない私にはかなりきつかったです。正直、権利関係は過去問集の途中で挫折して捨てました。

✅宅建業法からは勉強しやすい
宅建業法からは概要をイメージしやすく、頭に入りやすくなりました。気持ちを維持できるようになりました。しかも20問出題ですが宅建業法の条文は80数条でポイントも300程度らしいので勉強したぶんだけ点数が伸びます。皆しっかり勉強してくるのも分かりますね。土木公務員の仕事には役に立たないのが難点ですが。

✅全部マークシートだから漢字を書く練習をしなくていいのはラク
ほかの国家資格だと記述とか論述とかもありますが、宅建はマークシートだから専門用語を書きとれるようにしなくていいのがラクですね。読むだけの勉強で済みます。

✅知識がついてくると間違いさがし〇✕クイズ になる
4択の正誤なので、最終的に間違いさがし〇✕クイズになってしまいます。間違いを探すテクニックとか、選択肢分からないけど推理するメタ的なテクニックも重要になってきます。しょうもないですけどね。

✅ほぼ法律(ルール)の出題なので理系資格と違ってこれがきつかった
法律系資格と呼ばれるやつですね。理工学の普遍的な事象や理論を問うものとは違い、法律の条文を覚えているか?の問題なので、どっかの誰かが作り上げたルールを覚えなきゃいけないという苦痛がありました。しかも改正されたら変わるし。「何やってんだろう」と虚無になりそうでした。

代表的な法律系資格

行政書士
宅建(宅地建物取引士)
社労士(社会保険労務士)
司法書士
弁理士
通関士
司法試験・予備試験
土地家屋調査士
中小企業診断士
ビジネス法務検定


✅過去問は民法改正により問題が成立しないことがあって「なんだかなぁ」
民法の大改正で問1~14は少し過去問が成立しないものがありました。変わる可能性があるものを勉強するのって少し抵抗がありますよね…。

✅でも過去問流用多いから過去問周回が大事なのよね……
宅建も例にもれず過去問からの流用が多いです。同じ文章がそのまま出題されたり、改題されたり。なんで問題作る人は過去問を流用するのかというと、全部新しい問題だと受験者の得点を予想しづらいですし、難問奇問を生み出してしまう可能性があるからですね。なので、国家資格の場合は問題作成のルール上、半分くらいは流用していいよってなってるんです。宅建のルールは知らんけど。

てことで、過去問10年分を完璧にすると50%程度は似た問題で正解できると思います。

✅法令制限はすごく勉強になった。業務で関わるものが多かったけど基礎固めできた
私が宅建を受験した理由がコレです。法令上の制限、つまり、都市計画法とか建築基準法とか土地区画整理法などの公務員の業務に関わる法規制を基礎から勉強できます。法律に忠実に勉強する感じなんで、発展した実務の細かい話はありません。

✅もっと建築基準法を極めたかった
せっかくなので、宅建の出題範囲に限った建築基準法をもっと極めたかったなーと後悔しています。たとえば用途制限とか道路規制とか、ちょっと中途半端になってしまった感があります。まあ勉強しなかったのは自業自得なんですが。

✅税などもまあまあ勉強になった
税も、不動産取引にまつわるものだけですが、全然知らない分野だったので勉強できたことは有意義でした。

✅世の中にはホントに法律が多いんだな〜と思った。
法律多すぎですね。知らん法律がゴロゴロ出てくる(;・∀・)
次の項目に続きます↓

私が宅建を受験した理由

はい、今触れた話ですが、宅建はいろんな法律が勉強できるんですね。

リストアップしてみましょう。

宅建で勉強する法律たち

メイン級(★は土木公務員にとっての重要度)
・民法 ★★★
・不動産登記法 ★★★
・区分所有法 ★★
・借地借家法 ★★
・宅建業法 ★
・住宅瑕疵担保履行法 ★★
・都市計画法 ★★★★★
・建築基準法 ★★★
・国土利用計画法 ★★★(都道府県職員)
・農地法 ★★★★
・土地区画整理法 ★★★★★
・宅地造成及び特定盛土等規制法 ★★★★★
・税法 ★★★
・地価公示法 ★★
・住宅金融支援機構法 ★
・不当景品類及び不当表示防止法 ★

言葉だけちょい出る
・道路法
・河川法
・海岸法
・港湾法
・自然公園法
・文化財保護法
・生産緑地法
・土壌汚染対策法
・都市緑地法
・景観法
・森林法
などなど

ざっと書き出すだけでコレだけの法律を勉強できる、というか勉強しなくてはいけません。

↑の★マークで表していますが、★3~★5は業務でも扱うものです。開発許可とかバリバリやりますよね。

しかも、宅建は法律の基礎だけなので、初学者にはうってつけの試験らしいです。ということをXの相互フォロワーさんが書いていたので、私も受験してみることにしたのです。

結果として、まあ受験してよかったかなと思います。ただちょっと時間がとれず非常に苦しい思いをしたので受験を後悔した側面もあります。仕事もプライベートも100~300時間くらい時間をとれるように準備をしてから受けてみるのがいいと思います。簡単な試験ではありませんでした。

では、次回、どのように勉強したのか書きたいと思います。

またね👋

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